ここのところ図書館は入館するとカウンターに直行、
ネット予約した本を受け取って帰るだけでしたが
こないだは珍しく、心身に余裕があったので館内を見て回りました。
そこで、以前から気になっていた湯浅誠さんの本があったので借りることにしたのです。
なぜ「活動家」と名乗るのか
文庫版になるにあたっての前書きを読むと、
10年以上前に書いたので、当時の自分と考えや方法が違っている部分もあるが
参考になればと思ってそのままにする。というようなことが書いてありました。
いま現在、どのように変わったのかはまだ知りませんが
どのように活動をはじめ、どのように取り組んでいるのかに興味をもっていたので
それを知れてよかったです。
読んでて正直、「自分が役所側だったら、こんな人いやだなあ~」と思いました。
役所の「水際作戦」もひどいものだし、
このひとと周囲の活動のおかげで、「生活保護をもらうのは恥ずかしくない」
「人間として最低限の保障がされるべきである」という考えが浸透してきたとは思いますが
ついつい、「自分がこの人に対応する側としたら、メンドくさいひとだな~」という想像も働きました。
しかし、この本を読んだことで、自分の根っこが強くなった、と感じました。
社会に都合のよい人間になるよう教育を受けてきて
会社にとって役に立つ人間であろうとしてきて
社会、会社の考える優秀をめざして
それ以下を切り捨てる考えでやってきた。
それをやめることで
自分にやさしくなれた気がしています。
そしてまた、
「ひとは、いろんな立場、主義主張でものを言い、行動するのだなあ。
いちいちそれに影響されないよう、あまり人に寄り添いすぎず、自分は自分でいけばいいのだな」
ということがひたひたと、身にしみこんできている今日この頃であります。