遅まきながら、今年の抱負

昨年末から体調を崩して、いまだ完全には回復していないけれど
だいぶ、元気になってきたので遅まきながら新年の抱負です。

1.いろんな意味において敷居をもうけず、できるだけ自由な視点、行動をこころがける。
2.じぶんのできる援助をおこなう。

どちらも、つねづね心がけていることではあるのですが、維持・発展させようと。

 

1.いろんな意味において敷居をもうけず、できるだけ自由な視点、行動をこころがける。
について、能楽師の安田登さんの
孔子時代の漢字で読むと、『40歳にして惑わず』ではなく、
『40歳になっても域(敷居)を設けず、自由でいよう』という意味」
という内容が好きで、もちろん年齢によってできることできないことはあれども
できるだけ決めつけず、自分を想像だけで制限せずに、より自由に解放しようと思っています。

現在、「目の見えない人は世界をどう見ているのか」という本を読んでいて、
これもそれの大きな助けになりそうな予感。

note.com


2.じぶんのできる援助をおこなう。
ですが、昨年は「コロナ支援」といって、コロナの自粛やイベント中止等で
食材や商品の行き場に困った生産者、業者をたすけるグループで
かなり多くの食材、製品を買いました。

これは、売るほうを助けるためでもありつつ、
こちらも普段よりお得な値段でいいものを手に入れられる、といううまみもありました。
今年はそれから一歩ふみこんで、一見こちらにはお得はないように思えるかもしれないが
自己満足はできる、「支援」をしたいと思っています。

高校のころ、カトリックの学校に通っていて
謙譲を美徳として、「神のいうこと、上のいうこと」を何も考えずにただ従えと押さえつける
ヒステリックなシスターやオールドミス(今は昔の差別用語ですが)の先生たちをみて
「性欲や、自分のしたいことを抑えてあんなにヒステリックになるぐらいなら、
好きなことして心ひろく、ひとにやさしくなれるほうがいいや」
と思ったこともふくめ、キリスト教が嫌いになったのですが

「裕福なひとが余ったもので援助するのでなく、
持たないものがその乏しいなかから援助するのが貴い」
という考えは、好きです。

うちも決して余裕があるわけではないけれど
さいわい、娘たちも家から巣立ってなんとか夫婦ふたりと猫一匹生きていけるし、
できる支援をぼちぼち、していきたいなあと。

もう20年以上まえから、フェアトレードのものを買ったりはしているのですが
結局、フェアトレードをうたって高い商品売って
得してるのは白人の経営者って話きいてがっかりしたり

一昨年は、南米のほうの貧しいひとたちが作ったプルタブバッグとかいうのを
おもしろい、ファッション的にも素敵と思い、ちかくの百貨店の催事で販売されたときに買ったのですが
買って数日で内側の生地が破れ、
いくら貧しいひとの補助とはいえ、ちゃんとした製品を作る指導をして
製品もチェックしてから売るべきでは?
と販売店に連絡したら
「製品がダメだからそこを切る、ということではなくて
向上するように助けていくことが大事なのです」
と、なんだかこちらがそういうことに無知みたいな、諭すみたいな返信もらってすっかり気分を害して(だってこっちも人間だもん)
製品は交換してもらえたけれど、新しく来たのもすぐファスナーが生地を巻き込んで開閉できなくなる不具合が起こり、2万円もしたのにすっかり使わずに放置。
もう絶対、そこが扱ってる商品買うものか。と思ったり

昨年は、以前日記に書いたように、「オーストラリアの木々をよみがえらす」という
はなはだアヤシイ商売のブレスレット買ったり。

shinoginko.hatenablog.com

ただこれは、ブレスレットそのものが気に入ってるのでいいんですけどね。

いろんなことを見聞きして、やっぱりそういう便乗商法だとか
ひとの善意につけこむ商売はあるのを承知しているので
気を付けていきたいな~と思ってはいます。

誠実な人々がもちろんいることも承知しており、
日本での販売に耐えうる商品開発と現地のひと指導をして
素敵な商品展開をしている素晴らしい方々の記事をそこここで読んで
できれば応援したいとは思っています。

ただ、じぶんのできる支援をしたいなーとは思うものの、
UNICEFをはじめとして、大きな事業って
寄付しても、結局は事務局を潤してるだけで、本部職員がええ思いしてるだけで
実際の現場にはなんの足しにもならん…とかいう話をきくので
ちいさな、誠実な活動をしていて自分の寄付や購入の実が確実に届くところを支援したいなあと思っています。

それで、今年のてはじめは、以前UNHCRのニュースで見たEpimonia

epimonia.com


のブレスレットを買うことに。

地中海を渡ってきた難民の支援で、
その難民が海を渡るときに着ていた救命胴衣を使って作られたブレスレット。
製作者はミネソタ州にいる難民。
どの色のブレスレットを買うかによって、用途がわかれます。

オレンジ:仕事を得る支援
青:就学支援(奨学金
黒:新たに到着した難民に渡す「ハウジングキット」支援
赤:ミネソタ州にいる難民の市民権獲得支援

じつはこのEpimoniaはもう何年も前から知っていたのですが
安くない値段なのと、当時はオレンジだけだったので
自分のファッション的に、どう考えても身に着けないなあ…と逡巡していたのです。
それが、DMメールをひさしぶりにのぞいてみると赤がでていて、これだったら身に着けるなあ、と。

やっぱり、せっかく買うんだったら身に着けたいですもん。

ミネソタ州にいる難民が市民になるお手伝いなんて
日本にいるあんたには、関係ないじゃん?
とも思えますが、
日本は難民を受け入れるのに要件が非常に厳しい国で
そのぶん、別のところででも、新しい安定した身分が得られるお手伝いができるのなら。
という思いでね。

ほんとうに、購入した金額の何割かでも、援助にまわるのだろうか?
という疑問もあったりもしますが、そこはそうであると願いたい。
じわじわ、この団体のこともよく調べていきたいなとも思っていて。

そして、今年は数年前から活動の様子をネットで眺めている、
京都で地道に活動している「フードバンク」にもある形で支援したいと思っています。

自分の食べるもんとかはあまり躊躇なく買うのですが、
人さまのためにって、なかなかできませんねえ、とじぶんのケチぶりに感心しているところですが
今年はその殻を、すこうし破って、無理のない範囲でやっていきたいと思っています。

 

※Epimoniaの創設者、マリムさんについての記事のいくつか

www.forbes.com

www.kare11.com

www.insider.com