ボルダリングジムジム

ボルダリングをはじめてもう5,6年にもなるというのに
いまだ初心者コースをうろうろしている。

ちょっと登ってはなんだかんだで1,2か月あいて、で最初からやり直し…

おまけに臆病だし、高所恐怖症気味だし。

でも、ボルダリングは気に入ってるんだ。

子どものころからウンチ(運動音痴)でなにやらせてもだめ、
ただダンスは好きだったけど
レコードかけてリズムに乗って、好きに踊ってたら母親から
「なに!そのいやらしい踊りは!土人みたい!!」
とか言われたなあ。

30歳すぎてようやくフラから始めてベリーダンスコンテンポラリーダンスに手を出して
ダンスや武道、芸能のいろんなワークショップや教室に行った。
ベリーダンス習ってたときは、トルコの国際合宿にまで行ったよ。

合気道の思想は好きだったんだけど、
相手と「組む」のがどうも自分には苦手だった。

誰とも競争せず、マイペースにもくもくと取り組む。
そして、達成感を得られる。
すこし、冒険してみたりもできる。

こんな、スポーツだけど文系みたいなボルダリングが、自分には合ってたみたい。

もちろん、若いひとははじめて一か月でもがんがん上達して
あっという間に追い抜かれ、
「おばはんが、なにしてんの」
って目でみられることもあるけれど

年よりの冷や水にならないように、マイペースに登るのが気に入ってるんだ。

新型コロナが流行りだしてなんだかんだで昨年はあまり行けず
今年はじめは自分が体調崩して行けず
さぼり癖もあったりして行かず

ようやく、さいきんまたぽつぽつ行くようになってきたけど、行きだしたらたのしんだなあ。

先週日曜に行ったジムは日曜の朝だからか(もちろん緊急事態宣言中というのもあり)、人が少ない。
若い人むけのつくりで、きゃぴきゃぴした大学生が多くて苦手なときもあるけれど
わたしがボルダリングデビューしたとこで愛着がある。
人の少ないフロアのはじっこに体育座りしていると
きょうの音楽は自分の好き系。
ふと気づけば、元映画館なつくり残している。
スピーカーがいいのも、そのせい?
それとも、それは関係ないのかな。
などとぼんやりしているのも、家にはない時間でたのしい。

きょう行ったところは、日曜のところより大人な感じで
きゃぴきゃぴしているひとも少なく、
寡黙に課題に取り組むひと多いし、課題のつくりもわたしが好きなのが多くてお気に入り。
猫好きで、自身も猫的な性格っぽいお店のお兄さんも。

ここは1Fで通りに面しているので、
通りに面した窓のそばに腰かけて雨の中行きかう車、自転車、ひとを見ていると
ジムでかかっている音楽を背景に、MVを観ているようでたのしい。
こういうたのしみかたをしても、いんじゃない。

それから、どのジムにも漫画があるのがいい。

ときにはさらっと、ときにはがっつりと読みます。
きょうは「Spy Family」というのがおもしろかった。