誰だってバカにされたら怒る

いや、小さいころからひどいめにあって自己評価が異様に低いひととかは怒らんかもしれんけど、ふつうのひとは、仕事や人間関係の兼ね合いで顔や態度に出すか出さんかの違いはあれ、バカにされたら腹立つやろ。

きょーは在宅勤務、
さいきん在宅勤務の常となっている
お昼休み時間には夫と一緒に仲良くお買い物にでて
きょうは唯一といっていいくらい、かれが料理できる
「セルゲイのポテト料理」
をつくるってことで、わたしがじゃがいもの皮をせっせとむいてあげました。

で、とりかかること40分ほど…
フライパンいっぱいにできたポテト料理を自慢そうにもってきて
こないだから一人暮らしはじめてはじめて娘に写真送るから撮って!
というので、会社の仕事用で与えられているSIMカードなしのiPhoneで撮ったら
撮れ具合を確認して
「ノーノーノー、僕の顔とフライパンだけ撮ってほしかったんだから
『もっとフライパン持ち上げて顔に近づけて』と言うべきやった」
とフライパンを持ち上げる夫。
そんなん知らんやん。

顔とフライパンをアップで撮ったら
「ノー!これは頭の上のほうがうつってない!
フライパンも下が切れてる!」

じゃあ、最初からそう言えよ。

と、iPhoneを構えなおしたら
「ノー!Landscape, Landscape!」
とわめく。
わたしは、Landscapeという英単語は「風景」としか認識しておらず
「え?さっき顔とフライパンだけと言ったのに、背景もいれろと?」
と、夫の鬼気迫る様子にとまどいもあり、固まっていると

「LandscapeったらLandscapeだよ!カメラをこう構えて!
まったくもう、どうしてそうすぐ動けないんだ、
僕が自分で撮れるんだったらとっくにそうしてる!」

というので怒りがふつふつと湧いてきて
「わたしはLandscapteが横向けということを知らなかった」
と言うと、バカにした顔と調子で
「Landscapeなんてみなコンピュータを使うこのご時世、誰でも知ってることだよ?
君だけ知らないってわけ?」
というんでとうとうキレて、
会社のiPhoneであることを忘れてそれを床に投げつけ(割れなくてよかった)
怒りに震えながら
「勝手にしろ!こないだから、あなたはわたしが自分の求めている回答の仕方や
対応をしなかったらバカにするような態度をするけど、その態度は大嫌いだ!!!」
と反撃しました。

そもそも、夫は技術英語はよく知ってるが英語力は私よりかなり劣り
自分の言いたいことを的確に表現できないことも多々だし、
(わたしの素晴らしい推察能力で補っている)
わたしの言ってることを理解できないこともある。
それは、お互いがネイティブでない言語でやりとりするカップルの宿命かもですが…。

で、調べてみるとたしかにLandscapteは下のほうに
「(印刷の)横方向」
とオンライン英語辞典にものってるけど、第一義は「風景」やぞ。

そもそも、日本では「縦方向」とか「横方向」とかで表示されるから英語の表記
Landscape(縦は「Portrait」だそうです)って知らないひとだって多いはず!
と言っても「みな知ってるはず」とかそこは譲らない。

それでも、自分の非は認めて
「ごめんごめん、ついつい、旧ソ連時代の話し方が無意識にしみついているのかもしれない。ふたりが話をしている場合、説明する方、指示を出すほうが偉くて(賢くて)、受けるほうはバカだという無意識な立場づけが…。でもこれから、変わるように、努力する」

と、いつものわたしが怒っては
「マリちゃんごめんごめん」
式でいちお、喧嘩はおさまりました。