ひとには許容量、許容範囲というものがあるということを知った

もう何年まえになるでしょうか、
仕事でお世話をしていた元学生さんの部屋にお邪魔しました。

文学部出身、本が好きで就職も書店、
自分ではそれなりの量と思う蔵書を「私設図書館」として土日解放するという試みをはじめたというので。

はじめてみると、安物ジュースなどを用意していた彼女のもとへ
彼女の親より年上のおばさまがよいものを差し入れに持ってきてくれたりと
かなり優雅なことになっていましたが
わたしはひたすら黙って、漫画本を読ませてもらったり。

その一環で、「ちかくのお店をやっている方で、お世話になってるんです~」
と紹介された30代でしょうか?の男性に
お店やってるからいろんな人に会ってるだろし、いろんな話きいてるだろなと高をくくり
また、自分にとってはすごいことでもなんでもないフツーのことだったので

大学生のころ、元やくざの在日韓国人と一緒になり
しゃぶ中のそのひとから逃げ出して
その人に負わされた借金返すのとか
復学する学費と生活費稼ぐためにSMクラブで働いたとか
さらっと言いましたら

「はじめた会ったひとに、そんな重い話をされても困る」
と、ほんとに困った様子だったので、えらいキャパの狭いひとだなと思いました。

それまで、素のわたしの世界では
わたしなんてふつーで、もっとどろどろいろいろあるひとばっかで
いちいち驚いてらんなかったのに
こんなことも受け入れられないのか、、、
というのはオドロキでもあり

以後、簡単にひとに自分がふつーと思うことをさらけださないように
気をつけるようになりました。