初心忘れるべからず

わたしより一年後に入社した同僚T氏の
コミュニケーション能力
社長への言葉遣い、トーン、態度
仕事の進め方、その報告の仕方などが
わたしの「こうあるべき」基準に達してなくて日々いらいら

「いや、わたしはこれまですごく厳しいところにいたんだからさ、
いまのところではそんなに求められてないし
社長も気にしない(フリ)でいてくれるから
わたしが口出しすることじゃないさ」

と思いつつ、ついつい
「あのさー、そんなものの言い方や反応の仕方ってふつー失礼だからね!
今後、ほかのところに就職したら、呆れられるかもよ!」
と毎日内心思ってしまっているのですが

週一回の全体ミーティングのある日をのぞいて交代出勤の幸せな5月
(ああ、それがもうすぐ終わるらしい…)
こないだT氏が在宅でわたしが出勤の日に
オフィスにやってきた社長と話をしていてふと、
T氏が来る前は、在宅で(いわゆるリモートですね)
地方に住むSさんという女性に、現在T氏が担当している仕事をお願いしていたのですが
Tさんの前はそのひとがいたね、という話になりました。

このSさんがとんでもなくできないひとで
どんなにわかりやすく指示を出したところできちんと出来上がってこない、
いちおう出来上がってきたものも最低レベル
センスなさすぎ 技術もない
ちょっと調べて努力すればできることを「無理」と言う、
そのくせ、自分は「クリエイティブ」と思い込んでるひとで
どうしようもありませんでした。
直接、指示を出す立場にあったわたしはストレスたまりまくりでした。

それを思い出してみると、T氏は比べたら失礼なほどのクオリティの仕事をしてくれます。
入社当初はそれで感謝していたはずなのに、ついつい要求が高くなってしまった。
ちょこちょこ、初心にかえることは大事ですね。

そのSさんを思い出したついでに、
わたしの前職に一瞬いたMさんを思い出しました。
「じぶんはできると思っているが、まるで使えないひと」つながりで。

とある研究所の事務部に、Ph.D.(博士号)もちのMさんがはいってきました。
京大卒で京大の事務職員になるひとがたまにいて、
「京大まで出て、なんで?」
と思ったりしたものですが、その方はそれどころかPh.D.とわ。
たまさか事務能力の高い研究者もいたりするけど、本業は研究者。
その方は、仕事として事務をやるというからには
研究ではやっていけなかったひと…
(さいきんではURA、ユニバーシティー・リサーチ・アドミニストレータ―っつう
博士号もちですっげ~そうそうたる職歴の方々が国際系のあれこれを牛耳ってはったりするようですが)

嫌な予感はあたるもので、案の定気位と態度はお高くて使えないひとでした。
あまりにも使えないから、すっげ~簡単な仕事を手伝ってもらったのですが
わたしができるだけわかりやすく、バカでもわかるようにと思ってだした指示もわからなかったし
「これくらい、察して進めてくれるだろう」
と思って「適宜、進めておいてください」と言ったことがてんでできてなくて脱力したら
「適宜、しておきましたよ」
とすました顔でおっしゃる。

とあるイベントでの会場下見に、主担当者のわたしと部長さま、
ほかになんも使えないからでしょう、上から連れていけといわれて仕方なしに連れて行ったMさんとの3人で某ホテルに行ったところ
部長さまはさすが数々の大イベントの経験者で
的確な質問と確認をされて大いに助かりましたが
Mさんは、立場上わたしより下だったのですが
ホテルの人の前で急にわたしの上司のように振る舞って
「さ、イベントの概要を説明しなさい」
とか言い出しては?なんだこいつ。となりました。

そんなこんなで、Mさんは一年の契約が終了したあともちろんのこと更新されず
サヨウナラとなりましたが、いや~、いろんなひとがいますね。