恋は大人のしごと

昨日が夫の弟の命日だもんですから
ロシアは命日に献杯する習慣があるものですから
ロシアといったらそりゃウォッカですから
ロシア人のウォッカの飲み方といったら
ショットの一気飲みですからもちろん、その方式に従い

今朝みたら、500mlの「ストリチナヤ」ウォッカの半分くらい残ってるから、
200~250mlくらいかなあ、昨夜ちょこちょこと、30mlぐらいのグラスで飲んだのは。

胃腸をアルコール洗浄したような調子で
きょうはデロデロの下痢がでている(食事中だった方は失礼!)篠木マリです
みなさんこんにちは。

先週土日は電車で2時間半ばかしのところへ年一回の旅行。
数年前から趣味の会で仲良くしていただいているご夫婦と一緒に。

毎年そこに行ったら行くことにしている食事処
というか、コロナで本来の目的であるイベントが中止になっているここ2年は
その食事処に行くのが目的になっている旅。

わたしがその会に参加する2,3年前にそのお店を発見して
皆でそこに集まる際はそこに行くようになったのだそうですが
わたしが初めて行ったときから、陽気で色気のある大将から
「おまえは、あやしい!」
と言われて、その時のノリで忘れてると思ってたら

翌年行ったときも、メンバーひとりひとりに大将
「あんたはこんな印象やなあ」
みたいな話をしていった挙句、
「そしておまえは、相変わらずあやしい!」
と言われた。

覚えててくれたんだ、とうれしかった。

わたしが気になっているというのは言ってるだけでなく、本心のようで
カウンターから出てきて会にまじるときも、わたしの隣に座りたさそう。

昨年はカウンターのなかから
「しかしお前はほんま、色気があるな」
と言い出して

そうか、「あやしい」ってどういうことかと思ってたら
そういう意味だったんだ!
とうれしくなったんだけど
「このひとは、おれの彼女なんだ!」
とか言うから、なんも知らないお客さんとか本気にして
ばっとこっち見てたね。

そんな、みんなの前で大きな声で言いながら
ほんとに気に入ってるようでありながら
裏で誘ったりとか、口説いてこないのがいいよね。

ノリで電話番号も交換したけど、お互い一度も連絡とってないし。

そして今年ももちろん覚えてくれてて
わたしも内心「やっぱ色気あるわ~、大将。好きだわ♪」
と思いつつ、見ぬふりしてみている。

ご夫婦に挟まれてわたし、と3人並んで座ったカウンター、椅子ひとつ空いてひとりで来た女性客が座っており、ほかのお客がひきはじめるとその空いてる椅子に大将きて女性客やご夫婦のご主人のほうとしゃべりはじめたけれど
「おれはほんとはこの人の隣に座りたいんだ!」
とか言い出したりして。

わたしについて
「べっぴんじゃないんだよな」
とか言うから
「ひどくない~?」
とご夫婦の奥さんのほうと言い合ってたら
「でも、なんか色気があるんだよなあ」
と褒めだして、あらら、うれしい、照れるじゃない。

ご夫婦によると、若大将がいうに、わたしはモロ大将の好みだとか。
(そう、息子の前で「このひとが気になる」とか「彼女だ」とかわあわあ言ってる(笑))

今年は男関係がイマイチで
「ああ、仕事のことが大変で疲れ切ってるし
だいたい何よりもういい加減オバハンだから
相手にしてくれるひとがなかなかおらんのかなあ」
と自分のミリキに自信をなくしていたのですが
魅力的に思ってくれるひとがいるのね!ということは
おおいに勇気づけられます。

コロナの影響で皆が遅くまで飲まない習慣になり
はやくにひとがはけたのでお店も早じまい。
近くのお店に4人でちょこっとだけ飲みにいき

大将はさきにひとりで帰りましたが
「わたしたちも、ホテルに帰りましょうか」
と腰を上げて「お会計を」と言うと
「大将にいただいております」
なんと、粋なことをしてくれるのか。

若い頃のわたしだったら、気になったひとはすぐにグイグイいって
肉体関係に持ち込んでいたけれど

いまは、お互い若くないというのに(大将はわたしより20歳ちかく上)
年一度の逢瀬(?)でじわじわと進む様子をわくわく楽しんでる。
まあ、趣味の会のひとの手前、一生懸命おさえてるってのもあるけど。

京大の人間・環境学研究科の「話せる図書館」環on[わおん]

www.kulib.kyoto-u.ac.jp


で、不定期の映画会が開催されてた時期がありました。

まずは人環(人間・環境学研究科の通称)の研究者からはじまり、
京大内部に限らず知り合いにバトンタッチしていって
そのときの「紹介者」となったひとが、自分の好きな、または思い入れのある、紹介したい映画を紹介し、映画を上映して、参加者で感想を言い合い、
その後の懇親会は最初はちいさな会議室かなにかでやるんですが
話が盛り上がると、有志でだれか参加してる研究者の研究室に移動して酒盛りを続け…
というとてもたのしい会で、何度も参加したものでした。
地味~におもしろいひとたちが、たくさんいるし。

そうそう、確か主宰は加藤幹郎先生でした。

ja.wikipedia.org

大学時代に大講義が好きだった先生が「紹介者」だったので
懇親会でお話できたりしたことも。

ある回の「紹介者」が友人のSさんで
彼は「緋牡丹博徒 お竜参上」を紹介したわけですが

eiga.com

紹介の口上で
「わたしはね、きょうは『恋は大人のしごと』と言いにきたんです」
と実際に身体の触れ合いはない、想いと想いの交錯のある映画に導いてくれたのでした。

それを数年後、Sさんに感慨深く伝えたら
「へえ、わたしそんなこと言ったんだ。いいこと言うね」
とすこし遠い目をして言っていた。