足りないくらいがいいのかもしれない

一回り上の夫がさいきんよく、大学時代の友達とSkypeやWhatsAppなどで話をしている。

「同じチームにいたメンバーで、体に問題ないのは一人だけで、ほかは何かしら健康問題を抱えている。」

夫自身も五十肩とか、昨年はピロリ菌発見されて胃炎の治療。ビタミンが足りないってことで数か月に一回、クリニックにビタミン注射打ちに行ってる。もうだいぶ回復したけど足の神経が麻痺してた時期もあった。

いぜんつきあっていたやくざの彼も
「若い頃は数値といえば、ゴルフの話やったけど、いまはみんな親分衆、血圧の話やわ」
と言ってたなあ。

かくいう私も、今年は公私ともにいろんな「事件」が起きて
心身ともになかなかに大変で
夏は突発性難聴、いまは右顎関節が痛くて口が開かないとか
ストレスが身体症状になってでてきとるなあ…
と思ってたけど、ハタと気づけばもういい年齢だし
そら、こんだけ生きてたら身体にもガタがくるわな。

そんなわけで、一週間前から顎関節症
右顎関節が痛くて口が大きく開けない。
しゃべる、飲むはできるけど
モノを食べようとすると痛みで口が開かない。
咀嚼すると痛い。涙でそう。

食い意地はってるのに、食べることを楽しめない。
「いぇ~い。いただきます!…いて~!!!」
となる。

ここんとこ、スプーンですこしずつ押し込める柔らかいものだけ。

ネットでいろいろ調べてみて
かかりつけの歯医者にも電話してみたけれど
「痛みに対処してもらえるか」
と聞いても
「見せてもらって、マウスピースを調整」
とか言うばっかりではっきり回答しないのだが
どうやら、痛みに対する手段はなく
日にち薬らしい。
「じゃ、やめときます」
と言うと、まだ
「今日来て、マウスピースを調整」
とか言ってるので
「口開けるのつらいんで、やめときます」
と言うと
「マウスピースをはめられないくらい、開かないんですか」
「いや、この開けたら痛い状態で何度も口を開けてくださいとかカチカチギリギリしてくださいとかやらされたら私がつらいので(お前はバカか)」
どうしても食い下がりたいようでしたが、
「マウスピースの調整は、痛みがなくなってからにさせてもらっていいですか」
と打ち切りました。

でね。

さっき、「しゃべる、飲むはできるけど」と書きましたが
どうも、「しゃべる」もしゃべるときに痛みはないものの、口が開きにくくなってる影響で
いつもよりゆっくりなんですね。
それは(そうなったのか、それに気づいたのか)はここ、2,3日なんですけど。

さくさくとしゃべるのが有能だと思い込んでいて
ふだん、外国人の夫とはっきりものを言い合う習慣から
日本人にとってはきつい言い方になったりもするのですが
ここ数日は、口がよくまわらないので丁寧に、一生懸命しゃべる感じになって
我ながら、誠実そうにきこえます(笑)。

すると、心なしか、相手の態度も優しい気がするんですね。

ついつい完璧を完璧を求めてしまうけれど
(そして完璧にできない自分を責めつづけているけれど)
ちょっとどこか壊れてるくらいがちょうどよくて
相手にも安心感与えるんじゃないか?
と考えたのでした。

顎の痛みがとれたら、またガンガンつめる私にもどるんだろけど。