クラミジア騒動の顛末

ようやく書けるときがやってまいりました。

すこし前のブログで
「とある理由から、婦人科を受診することになりました。」
として、婦人科を予約するまでの話を書きました。

shinoginko.hatenablog.com

じつは、その「とある理由」とは、クラミジア検査だったのれす。

 

経緯

すこし前に遊んだひとから
「あなたと遊んだ直後に睾丸が腫れて病院に行ったところ、精巣上体炎との診断だった。
過労など、体調不良のときに悪さする菌で、性病云々ではないらしい。
伝えるかどうか迷ったけれど、お伝えすることにしました」
と連絡があった。

これまでの遊び人人生、何回かは男から
「性病うつしたかもしれない」
「性病うつされたかもしれない」
「君が遊んだあの男、性病にかかっていたよ」
嫌がらせと思われることを言われたことがある。

いずれも、検査の結果陰性でした。

一度などは、相手に「淋病にちがいない」と言われ、医者にいったところ
藪医者にあたってしまったので
「検査は陰性だが、相手が淋病なら間違いない。治療する」
と毎回、痛い注射をお尻にされて泣いたものですが
いくら通っても症状がよくならないので
たまりかねて別の婦人科に行ったところ
淋病はシロで、ただの膀胱炎…とのこと
そこでの処置で、それまで数週間苦しんだ症状から一発で解放されました。

いまなら、性器の不具合なのか、膀胱炎の症状なのか、じぶんでわかりますけど
なにしろ、若かったからねえ。

そのときの状況を考えると、「君のことを心配してるんだよ」体で嫌がらせしたと思われるケースがいくつか。
手軽に心身にダメージを与える、いやらしいやり方だと思います。
そういう、しょーもない男を相手にしてしまった自分にもガッカリだしね。

しかし久しぶりにそのようなことを言われた今回の相手のIくんは
そのような嫌がらせを受けるような関係ではなく、もう10年以上信頼関係があるし
状況から考えてごくごく誠実に状況を伝えてくれたものと思われる。

しかし、STDではないとのことなので
内心「わざわざこんなこと細かに(実際のメールでは状態、状況について詳細あり)教えてくれなくてもいいのにね」と思いつつ、
「なんだかお忙しいみたいですもんね、お大事になすってください」
と気楽に返事したのですが、それから10日ほどたってから。

「たいへんすみません。
クラミジア陽性と出ました。3週間以内くらいに治療するとよいらしいので、病院行ってください」

えええ~、性病ちがうんちがったん。

また、男の嫌がらせ過去の記憶がよみがえる。

相手が「こないだ風俗にいったら、ついゴムなしでして、
相手の子がちょっとあったみたいで、もしかしたら移してるかも」
と言われて婦人科行き、結果大丈夫だったのですが
若くて美人の女医さんから
「旦那さん、風俗にいったの?」
しょうがないわねぇ、男って、という調子で言うので
そこは夫の名誉のために
「いえ、わたしの相手が」
と言うと
「まあ!」
と眉をつりあげられた。

なんで男の遊びは「仕方ない」で女は怒られないといけないの。
先生は伝道師ではないので、プロとして検査だけして
よけいなお説教とかやめてください。
そこは話をあわせて夫のせいにしておけよ、と思うひともあるかもしれないが
そこは頑固と言われても、夫に汚名を着せたくない。
にしても、そんなこんなを思い出したり、先走り想像したりしてしまって行きたくない気持ちがもうもう。

って、ネット探したらクラミジアって「10代、20代の若者に多い」って
若者か!
40代にもなって、恥ずかしい。

ほんで、わたしも陽性だったらパートナーも調べなあかんやろ。夫にどういえばいいの?
夫はほぼ家にひきこもっており、職場にいるわたしとの連絡状況やもろもろから推して
外での関係はなさそう。
かかってるとしたら、完全わたしのせいやん。
これって、離婚案件ですよ?

ほんとに夫婦仲良くてわたしを思いやってくれるひとだけど
状況を伝えると、これまでの信頼関係、愛情関係がひび割れるのは間違いありません。
わたしの動向からうすうす「そうかも…」と思っているのと
事実であるといわれるのでは大違い。
ぬをををを
まあ、それは陽性だったとしたら、あらためて悩むことにしよう。

とりあえず、検査だ…

と婦人科探しになったのです。

うらむぜ、Iくん。


病院さがし

そうしてあれこれ検索して、受診する婦人科を決めて予約した経緯は
上にあげた日記のとおり。

ところが、比較的よい口コミのあった2番目のクリニックですが
もっかい、検索をかけてみると、別の口コミではこちらも
「受付のひとの対応が悪い」
という口コミがいくつか。

ただ、最初行こうと思ったクリニックの受付が
「失礼、患者を見下している。腹が立つ」
という評判だったのに対して、こちらは
「ちょっとたよんない」
ような口コミだったのでまだマシかな、
文句いうひとはどこにでもいるのだし…

それに、こちらは医師について大絶賛の口コミが多く
「受付は不満だけど、医師はほんとうに素晴らしい」
とのことなので、もうここらで気持ちを決めていってすっきりさせよう!
と自分に言い聞かせてその日を迎えることに。

 

やはり不信感

ところが、土曜日孫と一緒に電車に乗ってるところに携帯電話が鳴ったのですね。
075で始まる番号なので、京都市内のどこか。
なにか、予約してるか頼んでるお店からの確認電話だろうか?

と、とってみると、そのクリニックからで
「月曜の診察にむけて、確認したいことがあります」
という。

ええ~、そんなに電話してきてまで大事なことなの?

公共の場で話したくないことだし、
「いま、立て込んでいるのですが」
というと
「何時なら大丈夫ですか」
と言う。休日の予定なんて、わかんないし。
「そんなに時間のかかる話なのですか」
「はい、…」
「Eメールでの連絡というのはできないのでしょうか?」
「では、そういたします」

最初から、そうしろよ!
いまって電話は相手の都合を考えない、非常識ツールになってきているのではないか。
と内心カッカしてるところへ、好奇心旺盛でなんでもきく孫たちが
「どこから?だれから?どんな用事?」
子どもに対してできるだけ嘘はつきたくないわたしは、困っタ。
「仕事の用事」
とごまかしたが…。

問診的なことがしたいのなら、Web問診票をダウンロードするようにしているところもあるし
なんだろう、と気になるのに、土曜日帰宅後メールをチェックしても、日曜になってもない。
「あれは、なんだったの?」
相手がこちらのメアド知らんのか?
とWeb予約の際にきた連絡をみてみると、そんなこともない様子。
不信感と邪魔された怒りが高まって、電話して文句いってキャンセルしようかとまで思ったけれど

「いやいや、婦人科に行きたくない気持ちが怒りを後押ししてるだろ。
ここは、覚悟を決めて行ってしまえ。検査、しておこう。
受付では、不満をできるだけ感情的ではなく、穏やかに告げるようにして」
と心を決める。

 

そして当日

受診当日の16時ごろに

「本日の受診にあたり
 ・予約時間の15分前には受付を済ませてください
 ・マスク着用と手の消毒協力をお願いします
 ・男性、お子様の同伴はお断りします
 ・女性の同伴者も、院外でお待ちいただくようお願いします
 ・予約料金別途〇千円いただくことをご了承の上、お越しください」

といった内容のメールが届いた。

へっ?こんなこと連絡するために
公共交通機関利用中のわたしを焦らすために電話してきたんか?

とまた怒りがふつふつ。

しかし、すこし大人になったので

・承知しました
・お電話を急にいただいたのは大変不適切な場所、タイミングで非常に困った
・毎回、初診者には電話しているのか?Eメールのほうがよいのではないか
・今後、配慮してもらえるとありがたい

というようなことを、丁寧に書き送りました。

 

いざ受診

予約時間より25分ほど前に
中心地ちかくのビル5階のクリニックにいってみると
さて皆さんの口コミのとおり、ホテルのような院内に受付、受付嬢の服装。

名前をいうと、連絡に関して迷惑をかけたことを詫びられてほっとする。
2,3人が文句を言うほどひどい対応とも思えない。それとも、改善されたのか?
健康保険証を渡すと簡単な登録情報を書き込まされ、
受付前の2回目以降のひとの待合ではなく、奥の、初診者用らしい待合へ案内される。
上品なしつらえに重厚な家具、やわらかな光
そこで問診票を渡される。

希望内容としては「STDの検査」にチェックをし
詳細を書く欄は空白にして、医師にあったときに口頭で
「〇月〇日に遊んだ相手がクラミジア陽性だったので、検査していただきたい」
と言おうかなあとも思ったけれど、事前に書いておいたほうがスムーズだと思い
「〇月〇日に交渉のあった相手がクラミジア陽性だったため」
と書いておいた。

まだ予約の時間でもなかったので、暇つぶしにおいてある雑誌類のなかに
ネットで話題を目にしたことがあるけれど、読んだことのなかった「生理ちゃん」があり
手に取ってみると意外におもしろくて読みふけっていると呼ばれてまず診察室、と。

案内されるまま、診察室に入りガイダンスに従って下着とって台にのぼり
(顔合わせる前にまずアソコ見てもらって器具つっこまれるってすごいなあ)
準備ができるとスタッフがカーテンのむこうでトン、トン、トンと(ノックは3回)
「準備できました」
と医師の控室らしきところに声をかける
医師がやってきて、カーテン越しに慇懃に
「医師の〇〇でございます。本日はよろしくお願いいたします。」
こちらも電話越しにお辞儀するひとよろしく
カーテン越しに頭をぺこんとさげて
「あ、篠木と申します。よろしくお願いいたします。」という。
クラミジアのほか、よく感染しやすいもう一種についても検査することを提案され、承諾。

検査のために、子宮口あたりの細胞を採取しながら(と思う)
「パートナーの方が陽性だったということでございますね」
問診票に、パートナーとして夫の氏名を書いているので
ここでもつい頑固に、
「あ、、、、」
パートナーではなく、と言う雰囲気を敏感に察してくれて
「お相手が、ですね」
と言ってくれ、察しがいいなあ。

さて身支度ととのえて、受付の前を通って反対側に位置する
面接室のような、机を隔てて椅子の置いてある白い小部屋に案内され、待っていると
またスタッフが「トン、トン、トン」とやってるのが聞こえる。

医師がすっと現れ、
「医師の〇〇でございます。本日はお越しいただきありがとうございます。
お電話の連絡ではご迷惑をおかけしたようで、申し訳ございません」
あまりの丁寧さに、「御典医かと思ったゼ」と内心つぶやく。
しかし、こちらの伝えたことがスタッフ、医師にも共有されているというのは信頼できる。

態度もたいへん丁寧で、よけいなプライバシーに突っ込まない、
まずこちらがどの程度の検査、診療を望んでいるのかを確認して的確に進めてくれるのもありがたい。

陽性ならすぐ治療開始したほうがよいので電話連絡(医院名を携帯に登録しておき、鳴って不都合な場面なら取らないことに)、
陰性なら郵便で結果お知らせ、との話に。
「どれくらいで結果がでますか」
「一週間以内には…。はやい方なら、2日ほどで」
とのことで、その部屋で会計も済ませるよう手配してますのでと言って医師は去った。

 

受診その後

続いて、いかにもお局のような、ビシーっとした
ドラマに出てきそうな女史がやってきて
眼鏡をきら~んと光らせながら
いくつか言葉をかわし、「ありがとうございます」と言うと

「とんでもございません」

あ~…(正しくは「とんでもないことでございます」)

「とんでもございません」は間違い? 正しい敬語に言い換える方法。

郵送の場合の住所はこれであっているか?
確認してから、
「陽性の場合は、お電話でその後の治療計画などご指示させていただきます」
あちゃ~!(「ご案内」のほうが適切と思われ)

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

本人は、隙なく完璧にできているつもりなんだろうなあ。
つい、吹き出しそうになってしまうのをこらえたのがばれたのでしょうか。
それとも、連絡の件で文句言ったのが不興を買ったのでしょうか。

 

終わりよければすべてよかったんだけど

その日から2日後以降、電話の着信にびくびくし、
郵便受けを念入りに調べるのが日課になりましたが
1週間を超えたころから「遅くね?」。
コロナのPCR検査は数時間でわかるというし
献血の血液検査でも1日で来る。

検査会社に回して結果が来るのに時間かかるかもだけれど…
業種が違うけど、検査部門みたいなとこにいたころ、
ほんとは早くできるけど、はやく結果みせたら要求が厳しくなっていくから
わざと日にち置いて知らせたりしてたし、そういうこともあるかなあ…
と思っていたけれど、1週間以上たつとさすがに不信感。

電話がないってことは、大丈夫な可能性高い気もするけど
もしかしたら年末とかコロナの検査で検査会社が忙しいとか(違う気もするが)
とかとかとか、いろいろ悩んだり
郵便受けで見逃してると思わないけど…
と読み古した新聞の間を念入りに調べることも何度か

もしかして、陰性だったけど
嫌われて、不安な気持ちをわざと長引かせるために郵送してへんのかなあ

と、あれこれ考えたりしながら待って待って待ったけど
そろそろ、きいてみてもいいだろ
と2週間たった今日、勇気を振り絞って電話してみると
「医師に確認したところ、どちらも陰性でした。ちょっとバタバタしておりまして、
送れてませんでして…申し訳ありません。本日中には、送るようにいたします」
と受付嬢が消え入りそうな声で。

いや、陰性だとわかったらいいんだよ。

でもやっぱり、嫌われていたのかなあ…。

まあ、ともかくほっとして年越せるので、よしとしよう。