みなさんこんにちは。
誰かの役に立つかもしれんし立たへんかもしれん、ただおもしろいと思ってもらえるかもしれないので私自身のコロナにかかわる経験について書いてみました。
内容はこんな感じ。
1.外国人夫のコロナワクチン接種(ファイザー)つきそい
2.わたしのコロナ感染疑惑
3.コロナワクチン治験にのりかけた話
4.自分のワクチン体験(モデルナ)
では、レッツゴー!
1.外国人夫のコロナワクチン接種(ファイザー)つきそい
●ワクチン接種のいきさつ
年上の夫は60歳すぎ。
わたしたちの住む京都市では、(たしか)まずオーバー64歳からワクチン予約受付がはじまり、ついでオーバー60歳。
我が家ではまず夫にワクチン接種券が届いた。
すると夫が「予約してほしい」という。
正直、普段の様子からさほどコロナを心配していないと思っていたのでびっくりした。
「え、ワクチン接種したかったの」
「もちろん」
「でも、いろいろな意見もあるよ~。死んでるひともいるし…」
「へっ!そんなの少数だ」
「ワクチン打っても罹患するってきくし…」
「それはそうらしいよね。でも、ぼくがいろいろ読んだところでは、COVID-19にかかったら、高齢者は重症化しやすいけど、ワクチンを打てばかかっても軽症で済むというから」
私自身はワクチンについては後ろ向きな意見だったので正直手伝いたいたくない気持ちもあったけれど、「そういう自分の気持ちで、夫の邪魔をしてはいけない」と思い、京都市のワクチンポータルサイトに行くとてんでトンチキで、80歳くらいのご両親をお持ちの同僚が親のために予約しようとしてトンデモなかったと愚痴ってたのがよくわかった。
・個人病院
・大規模接種会場
のどちらかで選ぶようになっており、
個人病院かなとそちらを選んでみると、住まいの区の提携病院がリストアップされる。ここにしようかと選ぶと、「LINEの友達追加をしたら、連絡できる」とあるので友達追加をして連絡…と思ったら、「LINE電話をする」になる。
はぁ?アホじゃねえの。
ふつうは予約を進められるページに飛ぶ設定すべきだけど
個人病院だから余力がないというのはまあわかる、
でもせめてLINEでやりとりするならメッセージだろ?
それとも、LINE電話すると時間外でも予約手続き進めてくれる設定があるのだろうか。
それはいま思いついたけど、当時は
はぁ?アホじゃねえの?
で止まり、大規模接種予約に切り替えた。
大規模接種を申し込んだのが6月下旬。
しかし、申し込んでも「申し込みが完了しました」という確認メールも送られてこんから、「ちゃんと申込できたのかなあ」と不安だし
「確認メールを送るシステム構築してないなんて、ポンコツな開発だな」
と思いつつも、当然ながら不安に思って
「ちゃんと申込みできたのかな?」
と訊いてくる夫に、自分が乗り気でないもんだから
(そして実際に確認する方法がなかったので)
「しらん!」
と突っぱねて、おとなしい夫は
「うん、そうだよね。ごめんね」
などと言っていたのだが
8月にはいってわたしの携帯に謎の0120から電話があり
0120は営業と判断して取らないようにしているのだが
なんだか気になったのでネットで検索してみると、京都市のコロナワクチン接種センターの電話番号とわかったのでかけなおした。
担当から折り返しますというので接種券番号と夫の名前を言うと
「!むずかしいな~」
穏やかな感じのおっさんが言う。
プロならそんなこと口にだすな!
これのために急遽雇われてプロじゃないのかもしれないけど。
さて折り返し電話があり、
日は8月11日、場所はMホール、時間は15:20と告げられる。
●ワクチン当日
直前まで夫につきそうか否か迷ったのだけれど、いちおう愛する夫についていくことにした。
日本語がちょっとはわかる外国人が身近にいるひとはわかると思うけど、お店や受付なので丁寧にしゃべられる言葉は、日本人にとっては気にもせずに理解できるけれど、「え?それどゆ意味?もっと簡単な日本語でお願いしまス」ってこと多くて。そして、外国人相手だと緊張してしまって、「簡単な日本語で言ってほしい」と言ってるだけなのに、固まってしまったり、逆にさらに難解な説明しだすひともいたりするので。
さて会場につくと、受付の前で検温、消毒。
いかにもこのためのバイトです、って感じのお姉さんたちから
「何時からですか」
「身分証明書は持っていますか」
ときかれ、書類をみせると先に進める。
わたしは付き添いだと告げると、黄色いたすきを渡される。
廊下の案内に沿っていくと、「15:20の方はこちら」とパイプ椅子に腰かけたおじいさんおばあさんの横を通ってさらに奥のパイプ椅子グループに案内される。さっきのはたぶん、時間よりはやく来たひとたちなんだな。
時間になり、列にならんで順番に会場内に案内され、必要書類の確認。
それが終わると、また別の等間隔に置かれたパイプ椅子のかたまりに案内されて、先頭のひとが案内されるごとに前にずれていく。会場内はお年寄りかいわゆる障がい者で、つきそいの黄色いたすきをしているひとも多い。
会場内には「案内」と大きく書かれた紙を全面にはっつけた頼りなげな、いかにもアルバイトという感じの若い男女(これが一番人数が多い)案内したり、「職員」と書かれたスーツ姿が現場指揮してたり。「スタッフ」と書かれたやつが人が立ったあとの椅子を使い捨てウェットティッシュで拭いていってるのだが
「前の椅子も同じ面で拭いてたやん。消毒液吹きかけるでもなし、ほんとに効果あんの?むしろ不衛生なのでは?」
などと思う。また、ちょっとマニュアルにない質問するとすぐオロオロしそうな表情のバイトさんを見ているとその様子だけでイラっとしてしまう。夫はわたしと違って小さいことを気にしないのでゆったりしたもの。
4,5つくらい、無理やりシートを張り巡らして囲った問診ブースが並んでおり、順番に案内される。
そこが終了したら、また無理やり囲ったワクチンブースで注射。
そのあと、オープンスペースの長机前でパイプ椅子に座り、接種後の手続き。
「予防接種証明書(臨時)」の1回目のところにシールを貼ってもらい、
2回目の日時の案内、予診票、接種時間を大きく手書きされたA4の紙を渡され「休憩場所」へ。
「接種時間」から15分たったら、帰っていい。
出口で待機しているスタッフに「接種時間」紙を見せ、15分たっていることが確認できたら「帰っていいです」。わたしの黄色いたすきもそこで回収。
ホールを出たのは16時すこし前。
やはり要所要所で、日本人だったら何気なくわかるところにわたしの助けがいったのでついてきてよかったと思った。ついてこなくてもなんとかなったろうけれど、スムーズにいくほうがお互いいいだろう。
「要領がわかったから、次はひとりで行けるよね」
ワクチン受ける前はワクチン打った瞬間に夫が死ぬんじゃなかろうか、
くらいの気持ちで心配もあってついていったけれど、
当日37.0℃熱が出たけどピンピンしてたので心配しなくていいと思ったのだ。
そして案の定、2回目もなんともなかった。
2.わたしのコロナ感染疑惑
じぶんのコロナワクチンについては、最初はしないつもりだった。
前にも書いたようにワクチンについては後ろ向きな気持ちだし、
マスクだって便宜上つけてるだけで、夫ともども、外を歩くときは着けずに、店の中や人込みのなかだけつけているくらい。
それになにより、自分はもうコロナに感染したと思っているからだ。
昨年末から年明けにかけて、38℃台の熱で10日間ほど寝込んだ。
喉が痛く、つばを飲み込むたびにカッターを飲んでるのかという痛さ。
最初の2,3日はトイレを往復するのがやっと。
そして最初の2,3日目に嗅覚を失った。
ようやくうどんやおかゆを食べられるようになり、味覚も失っていることに気がついた。それからしばらく、お腹がすくから空腹を満たすためだけになんの味もしないものを食べるという、食べるの好きなわたしにはなんともおもしろくない日々が続いた。
発熱してすぐコロナセンターに電話すればよかったのだけれど、
電話して状況を説明するなどとてもできぬという日々が続き、
夫は日本語があまりできないので説明もできないだろうし、と思うと頼めず。
そもそも、夫に説明・お願いする気力体力すらない。
年末年始なので、個人病院に電話相談もできない。
年が明け、週明けから仕事だけどまだ病院はあいていない日曜、
コロナセンターに電話してみたけれど
話はきいてくれたものの、身近にコロナ発症したひとがいないということからかPCRのピの字も出されず
「話をきいていると、症状もおさまってきているみたいなので、ことさら救急に行く状態とも思えません。月曜まで待って、まだ熱があるようなら病院に連絡してはどうでしょう」
程度。
会社の社長に電話で相談してみると、マツキヨで抗原検査キットを売ってるという。
娘の旦那さんに買ってきてもらい、夫が受け取ってきてくれた。
試してみると、陰性。
熱もちょうど下がってきたので、月曜から働き始めた。
ただ、味覚障害は1週間か10日ほどで回復したけれど
嗅覚はすこしは戻ったものの、明らかにすこししか回復していない。
料理しててもほぼにおいがわからないし、
なにしろ、猫のキョーレツに臭いウンコのにおいがわからない。
「それは、福音だよ」
と夫は言うのだが、わたしはかなしい。
それで、1月の下旬に耳鼻科を受診して状況を説明すると
「それ、コロナですよ!」
と医師が怒り出した。
いや、怒られてもねえ。わたしも、できることはしたんですが。
PCRのピの字も言ってもらえなかったんで。
「コロナの嗅覚障害で有効な治療法は、いまのところ世界中でもわかっていないんですが、一般的にこれがよい、とされる薬を処方しますね」
と言って処方してもらい、すこしは回復したような気がするけれど
なんだか感情的な医師の態度にちょっと弱気になったから、そこには二度といかなかった。数か月後、別の耳鼻科系の病気発症したときは検索して別の病院に行った。
2月ごろ、それらの状況を知人を通じて看護師さんに話すと
「たしかに、症状がおさまったのならすることはないかなー。
抗原検査で陰性になったのも、おさまったから陰性とでた可能性もあるし」
と言われた。
というわけで、わたしが本当にコロナに罹患したのかどうかは藪の中。
3.コロナワクチン治験にのりかけた話
そんなわけでわたしにはコロナワクチンは必要ないっしょー、と思ったものの
習い事のお仲間や「どうしようかなー」と言っていた先生まで、
そして飲み屋やってる知人友人もぞくぞくとワクチン接種したと
世間の潮流にながされるのが嫌いなわたしではあるけれども
反ワクチンの確固とした信念があるわけではないし
もしかしたらもしかして、コロナにはかかってないのかもしれないし
そうしたら、夫の言うように、ほんとうにコロナにかかったとき、軽症で済むはず。
ワクチン接種によって死ぬということになっても、運命と思ってアキラメようか。
それにそれに、もうすこししたら就職活動を開始するかもしれない。
その場合、ところによってはワクチン接種していたほうが心証よいかもしれない(そういうワクハラはあかんとか言われてるけど、信念よりメシの種じゃバーカ)。
夫も大丈夫そうだし、、、とワクチン接種に心が傾き始めた。
それでも、まだ60歳以下のひとはなかなか予約できないっしょー
(既に予約しようとしている年下の同僚も苦戦している模様)
と思っていたある日、新聞をひらいたら
(あたしは昭和人間なので、いまだに紙媒体の新聞をとってるとです)
京大附属病院で9000回分のワクチン接種受付けますだと。
さっそくPCにむかったら、数日前の新聞だったもんで
すでに受付は開始されて、だいぶ枠埋まってたけれど
9/19(日)の1枠だけ発見。ラッキー!とさっそくポチり。
さすが京大、「予約できました」のメールがたちまち届く。
しかし、数日後…。
いろんな治験バイト情報が届くサービスに登録してるんだが、
そこからコロナワクチン治験のお誘いが。
しかも、全部やりおおせたら95,000円ですってよ奥さん!
場所は大阪の2か所のどちらか。
ふむ、新大阪だったら難なしかな…
日時も大丈夫そうだ。
こら、京大予約キャンセルキャンセル!
もちろん、治験が決定してからだけどね。
治験バイトのほうは急ぎで、連絡のはいった2日後がスクリーニングってんで
ウェブで「参加希望」を送ったらたちまち、
「明日案内の電話がきますんで」
って自動返信メールが届いた。
翌日、わくわくして(何度、日程表と支払金額眺めたことか)待ってたら
かかってきた電話のオペレータが、事情を把握しておらず
また、このために雇われた大学生のバイトかと思われるほど
甘ったれたしゃべり方、声のトーン、言葉遣いですでにしてわたしはイラッ。
「いや、落ち着け落ち着け。金のため」
と怒るこころをいさめながら我慢して話をきいていると
「今回は、中国製〇〇社のものになります」
げげ~っ、中国製かー。
外国製とか書いてあったの、勝手にロシアかどっか別の国と思ってた、なんで中国に思い至らなかったのか。思い込みのはげしいわたしのバカバカバカ。でも、それでさーっと引いてしまった。先入観はいけないというけれど、さすがに人体実験で中国製は遠慮したいデス。認定されたワクチンでも副反応が、って聞こえてくるのに…。95,000円なんて、安いものかもしれない。
というわけで、勝手に盛り上がって盛り下がった参加は辞退して、おとなしくモデルナワクチン@京大を受けることにしました。
4.自分のワクチン体験(モデルナ)
さて金もうけの治験ワクチンまで受けようと思ったくせに、
やはり直前になると弱気になり、直前の一週間はどうしようか引き返そうか戻ろうか、いや受けようかキャンセルしようかクヨクヨしたりもしたが、自分のなかの「だれか」に訊いてみると「受けたら」言うんで、そうすることにした。
●接種日当日
予約日は前日からソワソワ、到着までのバスの時間も調べて念入りに準備してたはずなのに、接種後京大病院そばに住む下の娘とランチの予定だもんだから、その後河原町にもいくだろうとあれこれ服装と髪型をあーでもないこーでもないと悩んでいたら遅れかけて慌てて飛び出す。
バスは時間通りにきて、早目につくように算段していたから、「11時にきてね」というお知らせだったのに、10:35くらいに京大附属病院に着いてしもうた。しっかし、9000回分3日でさばくって一日3000人ってことよね、どうするのかなー、何時間で何人で、何分で何人?などと考えながら門から建物入り口まで歩き、早目についたけど行くだけ行ってみようと思ったら時間のことは何も言われず、
・入口:「身分証明書見せてください」
・入口入ってすぐ:「予診票にきょうの体温書いてないひとは、手首をかざしてここで測って書き込んでください!書いてあるひとは、そのまま進んでください」
・受付①:必要書類(ワクチン接種券、予診票、身分証明書)を所持してるかの確認→「矢印に沿って進んでください」
・受付②:身分証明書によるワクチン接種の情報をコンピュータで確認
→「矢印に沿って進んでください」
・待機場所 いくつかに区切って並べられたパイプ椅子の案内されたところへ座る。
ここまですべて座ることなしで立ったままの移動。夫の会場ではいちいち座って待ち、移動しては座り、だった。歩いてどんどん進んでいくのは、待たされ感がなくてストレスない。また、案内も要所要所でメインの案内人に補助が必ずついていて、メインの案内で理解できなかったり迷える子羊がいたら補助がさっと手際よく、的確に案内していた。案内人もすべておそらく職員(休日出勤だろう)で、完全にこういう案内に慣れた様子なのも安心感がある。
さて待機場所にある程度人が集まると、表に「3階」裏に「4階」と書かれた紙のはいった硬質ファイルを持った職員が「4階」側をみせて
「エスカレーターで4階にあがってくださ~い」
ただただ座っていると待たされ感があるけれど、エスカレーターに乗っていると、動いている感があっていいな。それに、夫のときのホールは1Fしか使えなかったけど、さすが大病院、有効に活用されてますな。
4階にあがるとエレベータを中心にぐるっとある廊下をうまく使ってある。
誘導された方に行き、矢印にしたがって並び、OKが出るとわらわらと順番に
目の前のカウンターで待ってる3,4人の医師に予診票を見せる。
さら~っとチェックして
「質問ないですか?」
「ないです♪」
医師が確認者欄にサインして、さあどうぞ。
一列に並んでワクチン接種待ち。
先には、ふだん設置のベンチを利用したと思しき被接種者席の横に車輪のついた可動式ドクター席、そして道具セット。
問診もワクチンも、
配慮してなんだろうけれども窮屈にわか天幕で覆われた夫のときとちがい
なんの仕切りも幕もなく丸見えの状態、普段の道具を上手に利用してます、という愛想なく機能的な感じがさすが京大、「一方、ロシアは鉛筆をつかった」感よなあと勝手に好感を抱きながら接種終了、そのあとは廊下進んで接種券1回目のシール貼ってもらって
「エスカレーターで休憩場所に行ってください」
1階、と聞こえたけれど2階んとこでおじさんが待ち構えてて
「あちらに進んでくださーい」
待合室のブロックごとにひとをつめていき、
いっぱいになったら説明。
「これからここで15分休憩していただき、時間が来たら帰っていただけます。
具合の悪い方いませんか?
アレルギー等で30分の休憩、と言われた方はこちらに来てください」
そうして待っていると男性職員が入試監督官みたいな感じで
(入試監督も職員が休日出勤でやってます)
ぱっぱっと手際よく、次回の接種日時の紙と予診票を渡してくれる。
ひとりひとりに手書きの接種時間を渡すより、機能的だよね。
丁寧っちゃー丁寧だけど、不必要な丁寧さだと思うんだ。
こういう京大の無愛想ないさぎよさはシステマチックでよい。
「11時からだから、終わるの11時半か12時だと思う」
と連絡してた娘に
「接種終わった」
と連絡して何通かやりとりしているうちに
「15分たちましたので、帰っていただけます」
と言われたのが10:58。
おおいに満足してその日の残りを過ごしたのでした。
●接種翌日
ときどきからだに違和感を感じるものの、体温も36.4℃だし
「そらきみは既に罹患している(と思われる)からなにも起こらないさ」
と夫にいわれ、大したことないよなとご機嫌で
調子にのっていつも通り白ワイン2/3瓶ほど飲んで接種日就寝したのだが
夜中2時か3時ごろ寒気がして目が覚める。
布団を引っ張り出して寝るが、眠りにもどれず、ひどく気分がわるい。
4:46熱をはかってみると38.2℃。
左腕の上腕筋肉が痛くて左腕を動かせない。
倦怠感がひどく、昨年末の病床を思い出し、ウツウツとした気分。
「もしかしたら昨年罹患していたかもしれんのだから、また感染する可能性はかなり低かったかもしれない。わざわざワクチンなんてしなくてよかったのでは?」
「2回目のほうが副反応重いことが多い、というのに1回目でこんだけしんどいって2回目ってどれほどしんどいの」
「副反応は1,2日で消えるというけれど、このしんどさがそんなに急速に消えるものか?」
「2回目ブッチしようか…」
云々、ワクチンに関するネガティブな思いとともに
心身弱っているため、関係ないこと、将来のことについてまでネガティブな思いが沸き起こってくる。
優しい夫が朝からわたしの作ったリストにしたがってうどんやねぎ、OS-1を買ってきてくれる。うどんは3玉、スープは2袋お願いしたのだけれど、3玉取ったつもりで4玉買ってきてくれた。
朝昼は自分でお粥をつくり、買ってきてもらってねぎを刻んでいれて食べた。おいしい。
「食欲があるというのは、元気な証拠だ」
と夫がいう。
でも、しんどいねん。
眠れないのに、脳みそは元気ないので働かず、頭をつかう読書や
視神経をつかうネットはしんどいので、昨年の病床時とおなじくまんが「コブラ」を読んでときを過ごす。猫がとなりに寄り添ってたまに足を伸ばして足蹴にしてくれる。
娘2人とのLINEグループでそのこと報告してしんどい、と言うと上の娘が
「若いほうが副反応きついっていうし、若いってことちゃう」
と言うので
「ほほほっそうかもね!」
と気を良くする。
夜はねぎと卵をいれた汁うどん。
なんだか疲れて早々に布団にもぐりこんだのは21時か22時か。いつのまにか眠っていた。
●接種2日後
朝の目覚めからして昨日とは違うぞとさっそく熱をはかってみると36℃台。
さすがに昨日はできなかった、日課の真向法をきょうはできる。
左腕の痛みも軽減しており、昨夜は動かすのも苦労したのに
きょうは上に上げたら上腕が痛むなあ~、程度の気楽なもの。
昼はこないだ棚を整理したら出てきた、今年の1月が賞味期限だったレトルトカレーを行平鍋にあけて、適当に香辛料いれて、こないだ焼いて残ってたぼんじりを電子レンジであっためてぶちこんで、切ったねぎとうどんをいれて、カレーうどん。
ほんとに1日でこんなに楽になるのね、と信じられない思い。
昨日しんどいときは、ほんとつらかったけど
昨年の罹患時期を思い出したから、これが10日くらい続く心持になって必要以上にウツウツしたのかしら。
「イスラエルとか、ワクチン接種先進国は、ここにきて感染者数が増えてるんだって。接種しても6ヶ月たつと効果が薄れてくるみたい。今回、君に副反応がでたのも、(罹患したと思われる)前回から半年以上たっているからじゃないの」
と言われ、そうかもな、と思う。
じつは、2020年の1月、新型コロナが騒がれだす前にインフルエンザのような状態になったのに、病院に行って検査してもらうとインフル陰性だった…ということがあり、
「いま思えば、あれはコロナだったのでは?」
と思っていたけれど、その年末に嗅覚障害をともなう、明らかコロナかな~という状態になったので「あれ?したらあれはコロナじゃなかったのかな?」と思ったけれど、もしかしたら、1月にかかり、12月にもかかったのかも。
そう思うと、思うより多くのひとが気づかぬうちにコロナに感染しているのではないだろうか。
●接種3日後
もうまるで普通の日常に目覚めた。
左腕がすこし、筋肉痛を感じる以外、まったく普通。
朝から元気にハリキッテ掃除などしてまわる。
もちろん、2回目の接種は受けるつもりでいる。
「いやあねえ奥さん、あのときは弱っていましたのよお。
だって、2回受けないと効果ないって言いますでしょ?」
はじめての出産で「もう無理ー こんなに痛いんやったら、子どももいらん」と思ったことを思い出した。
女の得意技は痛みを忘れること。
出産を重ねさせるために、そうできているのだそうです。
残ったうどん二玉は、お昼に焼うどんにした。
それにしても、ワクチン打つ前は
「抗体検査をすれば、あれはコロナに感染していたのかかどうかがわかる」
と思っていたけれど、いまとなってはわたしが本当にコロナに罹患したのかどうかは永遠に藪の中となった。
そしてまだ、まだ猫のウンチのにおいはわからないのだ。