トッドを読んどっと

お題「#おうち時間

さて、以前から書いておりますように
ネットや新聞記事(おっさんなので、出勤時に朝刊を郵便受けから取って職場に持っていき、
読みながらお昼を食べる)で興味をひかれた本を京都市図書館のネットワークで探して
見つかれば予約、最寄の図書館で受け取る指定にして借りては読んでいます。

さいきん読んでいるうちの一冊が歴史人口学者であるエマニュエル・トッド
問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論
です。
Brexit(英国のEU離脱)が悪いのではなく、さいきんのEUのへろへろなありさまでは無理のないこっちゃ、という論から、EUにとどまらず全世界のそれぞれの国のありようについて論を展開していて興味深い。

数年まえにトッドがもてはやされたときは、
世の潮流に逆らう気質だもんで、トッドさんの話に注意を払ったことがなかった。
それが、この本を読んでかなり納得のできる話が出てきてお見それしやした、という状態です。
なんせ、家族形態により文化、国のありようの違い等を解説していくのがおもしろいし、納得できるのです。国家がなんのためにあるのか、というのも目から鱗ながら深く首肯。

「知識人」ってことで、勝手に哲学か人類学者なイメージだったのですが
ご本人が
「講演会などでいろんな肩書で紹介されますが、『哲学者』と紹介されたときだけは
はっきりと訂正します。わたしは哲学者ではありません。むしろ、哲学は苦手です」
とおっしゃっています。わざわざ概念を掘り下げるようなことはしないんだとか。
このコロナ禍の影響を受けた世界の今後について、トッドさんがなにを言うのかがたのしみです。

簡単な言葉で語られているけれども、考えて理解してからつぎに進みたいので、1ページ読むのにも時間がかかっており、まだまだ途中なので読み終えてまたあらためて、考えをまとめて書くかもしれません。