同居している大学生の娘は、20歳を過ぎたというのにまだまだ甘えたで
とくに夜、わたしがPCに向かっているとそばにやってきて
「ねえねえ、相手して」
とやってくる。
今夜もそんな娘の相手をしていたのだが、
きょうはそばに立ってしゃべるのではなく、
わたしの傍らのひとりがけソファに腰を下ろした。
あれやこれやのよもやま話をしたあと、
「わたしの似顔絵かいて」
とふいに言った。
「うん?」
わたしは理由もきかずに、いつも使っているボールペン(Dr.Gripだ)と
買物メモに使っている黄色の付箋をとりあげて1,2分ほどで、こころをこめて描き上げた。
いったいなんのテストなんだろう、なにをご希望なのだろう、と内心思いながら。
「はい」
と娘に渡すと、
「あ、、、思ったより、きちんと描いてくれたね。
あなたは、認知症では、ありません。
認知症のひとは、顔のパーツの認識ができにくくて、
似顔絵を描いてもらうと、ぐちゃぐちゃになるんだって」
愛情のバロメータはかるのとか
そんなテストかと思ってた~!