めききの大事

11月3日(火)、今春就職、実家を出て一人暮らしをはじめた娘に
娘が興味をもちそうなニュースに関してLINEで話をふったら
14時ちかくに返信があったので
「えらい遅くにお昼休憩?」
と送ったら
「ごめんね、世間は祝日なの」
そうでした、いま働いてる会社は祝日が休みでわないんでした…。

本日が 祝日なのを思い出した 秋晴れの文化の日 

一句。篠木マリ
どうもみなさん、こんにちは。
文化の日、いかがお過ごしですか。

しょうがないので、夫と話し合い
仕事が終わって帰宅したら、最近寒くなりましたので
白から赤に切り替えたワインを飲もうとなりました。
ここんとこ、毎日飲んでるけど。

あんまり安いワイン飲むと、具合悪くなるんですよねー
といっても、そんな高級な人間でもないので
白ワインならひと瓶1200円すこし超えるくらいなら大丈夫、
赤ワインは1000円くらいだと気持ち悪くなのですから
今年はずっと白ワインばっか飲んでましたが
寒くなってきたのでふいと気が向いてハーフボトル1400円の
ブルゴーニュの赤を手に取ってみたらばおいしくのめて
あれこれためしてみて、ボトル1500円以上だったら大丈夫そう、
というのがわかってきました。

体調もなんだか赤ワインのほうがよいような気がするし
やはり、あのタンニンですね、あれが体にいいと科学的にも証明されてるらしいし(そうだっけ)
ウンコも元気に緑色にでてくるものですから
赤ワインかむばーっくな日々が続いとるわけですよ。

ここでちょろちょろ言っとるようにですね、
コロナの自粛あたりから、主に
「コロナ禍で困っている生産者、販売者を救おう」
と、こちらも美味しいもの、よいものを食べてお互いにっこりな協力関係をというグループで

www.facebook.comそしてそこから発展した購入サイトで

wakeai.net

ほんとにたくさんのものを買ってきました。

いろんなお店や生産者の対応具合も(ああ慣れてないとこんなにどんくさいんだな、手間取るんだな、勘違い対応してしまうんだなとか--もちろん、みなさん一生懸命やってるわけで、こちらも援助の気持ちですから、よほど改善したほうがいいと思わないかぎり、心の中にとどめておきますが)よい経験になったりしたのですが、そのなかでも、例えば豚肉や牛肉を
別々の生産者から買ったり、販売者から買ったり、加工業者から買ったりしたなかで
「めききは大事だな!」
と思ったわけです。

もちろん、生産者さんそれぞれのものも素晴らしかったです。
ただ、「ここのは、いいぞ」と思った販売店のは
やはり長年の経験から、一定以上の品質のものを仕入れて、
すき焼きだのしゃぶしゃぶだの切り落としだのステーキだの
用途にあった処理、切り方がしてあるものですから
さいきん、牛肉については「ここ!」と決めた店があり、ここで重ねて購入しております。

また、加工食品では、ローストビーフが、たとい輸入物を使っていても
よい材料を仕入れて技術がすばらしければ、国産牛を使ったへたなものより抜群においしいというのにも気づきました。
輸入ものでは、数量限定のインドの高品質なストールも手に入れられましたし、ふだんは販売していないエクアドル産のとてもおいしいチョコレートを入手できました。

そんなこんなを経験して、生産者と直接つながる、というのも無駄な仲介業者がかんでいたのであればよいことだけれど、経験と人脈、カンのある仲介人、販売者は必要だなとも強く思いました。

すこし話はちがってきますが、「仲介人、販売者、営業さんは大事だな」と思ったことがあります。

今年の自分の誕生日に、ある芋づる式で知った、革細工の職人さんの工房でオーダーメイドの財布を作ってもらいました。
珍しいタイプの革で、オーダーメイドですから、無名の職人さんといってもけっこうなお値段です。
一点ものの革を選んで作ってもらったのですが、出来上がってきたものを見ると
一番肝心な部分が濁っているのです。
受け取ったときはなにも言わずに帰ってきたのですが
日に日に眺めているうちに、出来を想像して、キラキラの完成を予想して
一生もののつもりで(自分にとっては)大枚はたいたのに、、、と落ち込む日々。

職人さんは、律儀そうなひとだし、できることはやってくれてるはずなのだから、と我慢していたのですが、娘にも相談して、
きくだけきいてみようと3か月後くらいにメールで写真を添付して

「写真ではよくわからないかもしれませんが、
メインの部分がすこし汚れてみえるような状態です。
もちろん、できることはしてくださってこの状態だと思うのですが、
もうすこし磨いてもらうことが可能であればお願いしたいと思いまして」

というような内容を、じぶんがキレキャラであることをじゅうじゅう承知しているものですから
言葉を選んで書き送ったわけです。
すると、すぐ返信がきて

「その汚れは、染料によるものだと思われます。
染み込んでいるものなので、磨いてみることはできますが、きれいになることは保証できません。
ご希望であれば、お持ちください。
なんだか曖昧な回答で申し訳ありません」

といった内容でした。

そこで
「わかりました、納得しました」
と返信したのですが

納得するわけねーだろー!

お財布は名前もつけて毎日可愛がっているのですが、
肝心の部分が濁っていることにときおり、気分がふさぎます。
その工房の、ほかの商品はあんなに輝いているのに!と。

それがですね、つい数日前
酔っぱらってるときに(thanks to red wine!)ふいっと思いついて
とある方法で磨いてみたとですよ。
(たぶん、しらふのときにはそんな勇気でない)
したらばですね、まだすこぅし濁りは残っているものの
以前より濁りがとれて、輝きだしたとです!
その事実は、わたしの顔にかがやきば与えたとです!

そいから、考え込んだとですよ。

そういえば、それぞれちがう色に染色された革を選びにいって
わたしが大いに迷っていた時、職人さんはにこにこそばに立ってるだけで
あまりアドバイスくれなかったな、
それに、わたしが汚れっぽいのが気になる、とメールしたとき、プロだったら
「すぐ持ってきてください!とりあえず実物をみてみます」
となるんじゃないか?
そもそも、わたしがその革を選んだ時点で
「メインの部分にここが来ますが、これがどうしてもこういう状態ですが、いいですか?」
と確認しとくんじゃね?
とね。

きっと、朴訥な職人さんどまりなんだろうなあ…
夫に言うと
「技術があり、営業力があり、気が利くひとだったら世間に売れている。
あまり知られないというのは、それなりの理由があるものさ」
とのことで、それは一理あるなあ、と。

もちろん、技術や才能あるのに見出されてないだけ
逆にたいしたものでもないのに、営業力のおかげで大人気商品
というのは世の中にたくさんあるわけだけれども
やっぱり、ちょっと対人関係、コミュニケーションが円滑なひとが間にはいってたら
もうすこし、違っていたのかも?と思ったり。

まあともかく、このごろのわたしは
輝きを得たお財布ちゃんをひまさえあればためつすがめつ眺めてご満悦。