夏の夜はヒッピーにかぎる

たびたび紹介しておりますが、常連やってる木屋町のバー「ろくでなし」。
ダメ人間エリートとか研究者とか学生運動華やかなりしころ活動がんばってたひととか
ヒッピーみたいなひととか、「できる人間でないと、イケてないと」という無言のプレッシャーにひいこらしているわたしのような人間が、「あ~、ダメ人間でいいんだー 心地よいぞ」と思うところです。

こないだの金曜日もひさしぶりに行ったのですが、もう何度も顔を合わせている常連さんがいたけれど、イベントのときにしゃべったり、パーリーのときに協力して準備したりしたこともあるのに、まるではじめて会ったかのような無視の態度であいさつする隙もない。
「あ~、こういうひとがおるところやった」
ふつーの会社、社会では、やっていけんぞ!というような人たちが平気で生息しているのに安心します。

そん時、マスターの横ちゃんが
「Sちゃんの喫茶店、Pが閉店するからって9日、10日にパーティーするんだって。
10日に僕がドラム叩くから、よかったら、きてよ」
と誘ってくれたので、行くことにしました。

現在の職場は祝日も休みではないので
(有休、祝日はもちろん、夏季休暇、連続した3日間を自分の都合にあわせてとるリフレッシュ休暇と充実して月平均3~5日くらい有休とってた前職からは考えられない)
終業後に。自転車でたらりらり~とむかいます。

住居も職場も、むかし朱雀大路と呼ばれていたあたりで普段ここ中心の生活、
それからゆっくり街並みを眺めながら東山七条のほうにいくと、風景がどんどん変わって行って
京都は区域によって町の情景も雰囲気もかわるから面白いなあ、と思いつつ自転車。

京都国立博物館の西側にたつ喫茶Pは、以前から名前はきいていて
店主の美人ママ、Sちゃんとはいくつかのイベントで顔を合わせたりしていたのだけれど
営業時間がお昼だったりして、一度も行ったことがなかった。
来てみると、京博が目の前の、眺めのいい立地だし
町家を改造して和とハワイアンがコラボしたような店内はよい感じだし
なんで今まで来なかったのだろう!と後悔しました。

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京都国立博物館を眺めながら、ぐだぐだ飲む

お店はこれまでの仲間で大繁盛、お店のなかだけでなく、前にも椅子やテーブルが出て
さらに、横ちゃんたちはその外の、道路の花壇あたりで飲んでました。

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みんなわいわい

やー、こういうヒッピー感がいいよねえ。
昨年の夏を思い出します。

note.com

きょうは参加費1500円で、ワンプレートとワンドリンク。
お皿をもらい、店横の空き地で炭火焼きしている焼肉をいれてもらい、
店内に戻ってサラダを盛り付けてもらってビール受け取って戻ると
花壇の縁石席を横ちゃんがゆずってくれたので、そこでむしゃむしゃ、ぐびぐび。
横ちゃんはそのそばのアスファルトに直に座って、まるでルンペンでいい感じ。

横ちゃんと一緒にいたのは男女のカップルで、そのひとたち含め
のんびりしゃべっていると今日の横ちゃんの相方の北村くんが登場。
準備をはじめて、ライブ。
あいかわらず、自由な感じでよかったです。

そのあと、もとの場所に戻って、しばらく飲んでおいとましました。
横ちゃんは、あくる日まで飲む勢いじゃないだろうか。
また、倒れませんように。

自粛解除でお店が開き始めても、2か月くらい、家と職場の往復、あとは買い物だけの生活を続けて
それはそれで幸せだったけれど、そろそろ、ひととしゃべりたいな…と思い始め、先週末から出かけ始めたわけだけれど、地味にたのしい日々です。

そして、夏はやはりこういう、自由で気ままな野外パーリーが似合いますね。
といっても、人見知りで大勢が苦手なわたしは、昨日のようにみながわいわいやってるのを隅っこでぐだぐだ、気の合うひとたちとやっているのがいい。そういう機会が今年もあって、よかった。