黒じぶんがでてきた

いや、もとから「いいひと」ではないと自覚していましたが。

それなりに生きてきてるからさ、いやな思いさせられたことは公私ともにたくさんあります。
でも、できるだけ忘れるように、気にしないように、自分から手放す(let go the feeling)するようにしています。

ただ、それでもしっかりと傷は残っていて
ふと、思い出したり、思い出させられたりすることがあるのですね。

非常事態宣言下、お触れに従って19時までの営業としている
いつも行ってるバーに先週末行ったのですが
常連さんがひとり、先客でおり、ぽつぽつしゃべっていると
わたしの以前いた組織関係者の話がでて「賢いけど、酒飲んだら女癖わるくなる」
という知り合いがいる、とのこと。

思わずピンときて
「あいつですか」
と名前を出すと、ドンピシャ。
わたしが、かなり嫌な思いをさせられたやつでした。
「いや~、自分は有名になりすぎた、って彼、愚痴ってましたよ」
けっ、あいつ程度で有名なもんか!相変わらず自意識の高いやつめ。
あの組織の評判を、落とさないで欲しいわ。
と、酔いも手伝ってムカムカしてしまいましたが
まあ、過去のことでもあるし、忘れることにしたので次第に落ち着いてきました。

ふだんから、家飲みが多いので出て行かずともそこまでストレスにならないはず…
と思っていたのですが、家族以外としゃべらないのは意外に退屈で
(それでも、家族がいるだけマシなのでしょうが)
いろんな話ができるひとと話がしたい…けれど、たいていのお店は閉まっているので
出会いもないし、とついつい、今年初めに別れた(わたしから切った)ひとにメッセージ送ったら
見事にスルーされてしまいました。
つい最近、「人類学者の彼女ができた」って夢みたけど、正夢だったんかなあ。
まあ、何回か激して、傷つけてしまったものねえ。

と、人間関係をうまく保てない自分を反省して落ち込んでみましたが
いやいや、まあクセの強いわたしだしね!相手もクセ強いしね!
人間だから、どっちが悪いとかじゃなくて、いろいろあるさ!
あまり自分を責めて落ち込まないようにしよう。

と、白ワインをがぶがぶ夜中飲んでおりましたら
ネット経由で、7,8年前にとてもいやな思いをさせてくれやがった男Bが
没落したことを知りました。
ザマーミロ!

そいつは、先述した男Aとともに、つきあった相手に対して
(たとえ、別れたときにわたしがキレたとしても)
憎む気持ちをあまり抱くことのないわたしが呪う、
「失脚してしまえ!」「落ちぶれてしまえ!」
と思う唯ふたりのうちの、ひとりです。

思えばふたりとも、女としてのわたしに屈辱的な思いを抱かせてくれよった。
Aのほうはまあ、いろいろ大変なんだろな、許せないけど。
となかば呆れ、まあ、いちおうわたしが開発してあげた部分もあるので
一種、出来の悪い子を眺める親の気持ちのようなところはあるのですが
Bのほうは、純粋に「不幸になってしまえ!」と思う。
そして、その通りに、じわじわと何年もかけて客観的にみても不幸になっていってるようで
「ザマーミロ!」
と思ってしまいます。

Bは、その不幸は自分が招き寄せたものであるのに
(女への態度、女の扱い、そして商売の仕方など)
それを反省して改善することのできないやつなので、こういうことになったと思います。
あることに関して、自分が種をまいたことであったのに
わたしのせいだと勝手に思い込んで
「月夜ばかりとも限らないので、夜道は背後にお気をつけください」
などと脅迫メールを送ってきたちいさいやつでした。

う~ん、ネガティブな感情やとらわれはよくないから
できるだけ振り払って落としてるのにな、と思う自分もいるのですが

「そんな聖人君子のようなひとってなかなかいないよ!
あれこれあるのが人間さ、黒い感情もってても大丈夫。
それをよくないこととして封じ込めようとしたら
むしろ、精神衛生上よくないよ」

と自分を甘やかすことにして、きのうは白ワインの祝杯をあげたのでした。