子どものころは地方の「ニュータウン」と呼ばれる山を切り開いて作られた新興住宅地に住んでいて、当時のその周辺は平屋がふつうで、二階建ては貧乏の証拠、「可哀そうに」と思われたものだった。
それはともかく、庭も家屋も広い家には父親の書斎があり、そこは四方が本棚、本で埋め尽くされており、ふだんいない父親の、家の真ん中あたりに位置するので直接日光のさしこまないその薄暗い部屋で興味のひかれるまま、本を抜いては読むのが大好きだった。真面目な本ばかりでなく、漫画もあり、なかでも「ゴルゴ13」は1巻から全巻そろっていた。わたしのゴルゴ愛はそのころからのものである。
その後実家は地方都市に引っ越し、都会なもんだからいきおい、部屋数少なく、父の蔵書はほぼすべて処分したように思う。実家をでてとおく京都で生活しているいまの住まいにも書斎を持つ余裕はもちろんあるわけがなく、小さな本棚があふれないよう、調整して調整して、近年ではよほど気に入った本でない限り買わず、図書館から借りるようにしているけれど、ほんとは一部屋を書斎あるいは書庫にしてなんも気兼ねせずに本を買える身分になりたい。
そんなわたしが先週買った3冊がこちら。
週末、娘とAEONモールをぶらぶらして、入った書店で買ったもの。
1.週刊新潮8月6日号
www.shinchosha.co.jpこれは、最初から買おうと思っていた。
ALSの方の自殺ほう助事件に興味を持っているので、その関連記事目当てで。
しかし、週刊誌というのは、娘も言っていたがやはり全体的に内容が薄くて満足度低し。
2.サライ8月号
ふらっと通りかかって本に関する特集だったので、ついひかれて買ってしまった。
缶詰の特集もされていて、こちらも興味深し。さいきん、サバの水煮缶に凝っているのだ。ツナ缶を利用したパンのトッピングも夫が気に入ったのでよく作っているし。そういえば、一時流行って消えたけど、さいきんまた、そこここで「缶詰バー」見かけるな。
特別付録の帆布肩掛けバッグも意外に気に入って、近所にちょこっと出かけるときにポケットがわりに使ったりしている。
3.ノスタルジア食堂
娘が発見。おしゃれな装丁。東欧のレシピ、とのことだけれど、ロシアおよび旧ソ連圏の料理多く、ちゃんとロシア語も表記してあり、かわいい雑貨の写真も。ただの料理本ではなく、文化も伝えているセンスを感じさせる本なので買って帰ると、夫も大喜びで見ていた。おかげで、近いうちにいろいろ作る羽目に。著者はフリーのカメラマンをしているとか、雑貨店も運営しているらしい。
ああ、書斎ほしいなあ…
おかねもちになるのを待てないので、家を出た娘の部屋を片付けて、書斎に改造する計画進行中。