あるときふと思いついていらい、アイザック・アシモフのことを
「アイザック・アシモフモフ」と呼んでいる。
ちいさなわたしの本棚には、読みたくて買ったはずなのに
結局食指が動かなくて読んでない本が何冊かあり
それでも、その本を買ったことは覚えているのがほとんどなのに
まったく記憶にない、いつのまにか書棚にある本がなんだか前面にでてきてアッピールするので
梅雨入りして引きこもりの土曜日、それを読むことにした。
「クリスマス12のミステリー」アシモフ他編
このごろになってようやく、アンソロジーのすばらしさに感心している。
博識でセンスのある編者がテーマに沿って集めてきた珠玉の数々は読みごたえがあり
しかも、いろんな味わいを一冊でたのしめる。
翻訳者の確かな日本語もここちよい。
この時代は、英語を翻訳できるひとは、そうとうできる人だったんだろうなあ…
この日本語を読むだけでも、勉強になります。
物語は1930~1970年代に書かれたもので
当時の様子、風俗、人種差別意識、階級差も知れて興味深い。
「探偵と助手の男性」というコンビが多かった。
そして、クリスマスをはじめ、ごちそうの描写がなによりたのしかった。