うしろにきをつけろ

ネットの記事でみかけて気になったもの、新聞の書評を読んだ興味をもったもの
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で紹介されていたものなど、気になった本を京都市図書館の蔵書検索で探し、
蔵書があれば借りて読んでいます。

今週の読書は、「サイバーアンダーグラウンド」です。

まだ、ティーン時代にハッカーやって捕まった子と、
元英国諜報員の話しか読んでいませんが
ハッカーの子の話は、1995年の映画「Hackers」(邦題:サイバーネット)

www.imdb.com


を思い出しました。
映画は、英国で子どものころハッキングをやって逮捕された母子家庭の男の子が
高校で米国に引っ越して、同じ高校のハッカー仲間と出会い、
悪い大人たちを世界中のハッカーと協力してやっつける…という話ですが
「いたずら心や、幼稚な動機でことの重大さを理解せずにやらかして
(まっとうな親を含め)大人を泣かせてる」
というのが映画と、この本に載っている実際の少年たちと共通背景にあるなあと思いました。
映画は結局、悪者をやっつけるし、取材された男の子は
いまではホワイトハッカーになってるらしいですけどね。

元英国諜報員の話は、さいきんのテロリスト暗殺のからくりはこうだったのか、とか
ゴルゴ13で読んだあれこれが裏付けされるような話も多々
ロシア、北朝鮮、中国、イランは情報戦で協力し合ってるとか
コワいことをやってきた張本人のインタビューで
話すべき、触れるべきでない案件の話をされると
「なんのことを言ってるのか、まったくわかりません」
とぬけぬけと言ってのけるのがよけい、コワい。
なんだか、のほほんと生きている自分が間抜けな気がしてきました。
しかしやはり、日本の政府、大企業のお偉いさんってサイバーに関する危機意識が低すぎるのね…。

なんて、ひとのこと言ってられない、自分も気を引き締めなければ。
後ろだけではなく、全方位に気をつけなければならない時代になってきました。

けさ、ロシア人の夫にその本の話をして
「まえから思ってたけど、あなたってもぐら(スリーパー)じゃない?」
と思い切って長年の疑問をぶつけてみると
「ああそうだよ。すべてのロシア人は潜在的もぐらだよ、
有事においては一斉に蜂起するのさ」
とあっさり言われました。

はじめに書いてあったように、ほかの本はネットやそこらへんの知識をまとめただけだけれど
この本の著者は実際に当人に会って取材してきた力強さ、迫真性、真実味があります。
続きを読むのが、たのしみだ。