今週の読書状況

図書館で借りている「キャパになれなかったカメラマン」、下巻は読了して返すばかり。
上巻は10日ばかりかかりましたが、下巻は待ち構えて勢いづいていたので、3日ほどで読了しました。
雨が続いているので、図書館には晴れ間に行こうと様子をみています。
予約資料が届きましたよ~、いつでも借りれますよ。
と連絡があったので、レイ・ブラッドベリの「華氏451度」も受け取りにいかないといけないし。

 

華氏451度〔新訳版〕

華氏451度〔新訳版〕

 

 「キャパ~」の最後の方は、平行してジョージ・オーウェルの「1984年」を読んでいて、「あれ?焚書の話ちがったっけ。ああ、それは『華氏451度』か」と思ってネットで予約したのですが、そういえば、数年前に同書を借りて、結局読む気のせぬまま、返却した気がするぞ。

本を読むのって、本に限らないかもだが、「時期」ってありますよね。
本屋や古本屋で興味をもったはずなのに、いざ家に持って帰ってみたら開く気がしなかったり、数ページで挫折したのが、数年たったりして「そのとき」がきたら、妙に波に乗ってすいすいと読めるのですよね。

「1984年」はもはやSFの古典といえる部類で、その観念や要素があちこちのベースになったりしているし、教養としても読んどかなあかんやろ…と思って
(さいきんのじわりと監視が高まっている社会にも危機感を抱いたりして)
買った当初やそのあとの何回かのトライで失敗してたのが、さいきん、1950年あたりの欧米の訳書をぼちぼち読んでなじんできたからか、それから、いまある興味のあるSFのあちこちの基礎をなしている部分もあるからか、古いけれども人間の本質を鋭くついているのこのお話を、ようやく楽しめるようになり読んでおります。一気には読めず、ぼちぼちではありますが。

  

さあ、「華氏451度」はどうでしょうか。