婚活についてぼんやりと思うこと

もはや秋の気配がそちこちに漂いだした朝、
気分にまかせてTシャツジーンズだったりお上品系だったり
適当なカッコで出勤するわたくしですが
本日は、肘より先がふわっと広がった白いトップに
スカートは膝あたりのわたしには珍しく長めの紺色フレアースカート
シルバーのぺたんこ靴
ちょっと清楚系マダムなふりして歩きつつ

「あ~小汚いおっさんだな。論外。
若者だけど、体つきもたっとして感性鈍そうだし、周囲への気配りもできなさそうだぞ。
ちょっとちゃらそうだけど、建築系で体しまってて体力ありそうでよさげ。
しゅっとしてできるサラリーマンのつもりなんだろうけど本人は、残念ながらサラリーマン好きじゃないんだよなあ
やっぱ、体適度に鍛えていて、姿のうつくしいひとがいいわよねえ」
とみかける男を内心勝手に品定めしながら歩いております。

さいきん、ちょろちょろとのぞきみているのが「婚活」の世界。
ご存じ、夫どころか孫もいる身なので真剣に活動している方からすると
「野次馬が、鼻つっこんでくるな!!」
という気持ちでしょうが、自分には参加できない世界
(既婚を独身と偽って、遊び相手探ししてる言語道断な男子もいるようですが
それはいけないことと、心得ております。)
実は、ついこないだまでまったく意識もしていない領域だったのですが
ひょんなことから、婚活の王者と呼べるような方
(婚活歴10年以上の男性、婚活に関する本も複数出版)と知り合って
その方の、なんとも正直な婚活記や、その方を題材とした漫画などがおもしろくて
ついつい興味を持ってしまいました。

一時、婚活番組がはやりましたよね。
そういう、メディアで流された参加者の印象から、
「婚活するのは、見た目も悪くない、常識のあるひとびと」
というイメージが植え付けられていたのですが、その方の本を読むと
「婚活パーティーに来たり、婚活サイトに登録するひとは
他がダメで最後の砦としてやってきて、一般的にはモテない部類の外見、中身、経歴の人が多い。
しかも婚活の場なのに身だしなみや、自分に対して相手が持つ印象に構わないひとも多い。」
場合も多いことがわかりました。

そして、気づいてみると、ちょくちょくみなさんの人生模様をのぞかせてもらっている
「発言小町」
にも、婚活の悩みなどが結構数多くあがっているのでした。

ここでは女性からの悩みが多く、
自己投資を存分にして「わたしは小綺麗にしているし、海外旅行にもよく行くし、いいお店も知っている。こういう習い事もしている上等の女なのになぜモテないのか」みたいな相談も多いのですが
「男性が結婚相手に求めているのは金のかかりそうな自称いい女ではなく、家庭的なひとだ」
と随分たたかれています。

また、数少ない男性からの相談では、書いている内容から
「あなた、それは多くを求めすぎなのに、自分の行動はモテナイ君ですよー」
というもの。婚活に限らず、独善に陥らず、自分も気を付けよう、と思わされます。

そしてつい数日前、最初は言葉遣いに関するコラムからはいって見つけた「大人サローネ」

ここの編集長(女性)の体当たりの婚活記録を漫画にしたものが面白くてある一日、読みまくりました。
https://otonasalone.jp/61911/

しかし、一日で飽きてしまった。
編集長の話にはじまり、他の方の婚活記も載っていて、それなりに面白いのですが
「婚活」と言いながら、編集長をはじめ(ご本人もそれでちょくちょく考え込んでいるようですが)
登場人物の多くが、「結婚相手を探している」といいながら、
仕事、年収、私生活が充実していて、本気で結婚したいと思っていないのでは?
結婚する必要性がないのでは?
と思える内容だからです。婚活の過程での、男性との出会い成り行きエピソードは面白いのですが
「これって、婚活じゃなくて恋愛活動じゃ?」
と思えるものなのです。

そして、このOTONA SALONEというサイトも
40歳以上の自由に生きたい女性むけ、ということで最初、大いに興味をもったのですが
主なターゲットが「仕事も成功していて外見もそれなりに磨いている都会の勝ち組女性」
な感じ。わたしは外れてるな~、と感じて、興味を失いました。

しかしちょぼちょぼネットサーフィングして、
この情報過多社会、いろんな情報が跋扈してるなあとますます思う今日このごろ。
このなかから、自分にあった情報をよりわけてピックアップすること、
出合うことって難しいですね、はあ…。

 

とりあえず、婚活について考えたことのまとめ。
中高年で独身のひとには大きく分けて

1.結婚する気のないひと
2.結婚したくてもできないひと
3.本人はどちらでもいいのに、周りがうるさい

というのがあるなあと思います。

そして2.結婚したくてもできないひとのなかには

・単純に出会う場がない
・自分を高く見積もりすぎている
・相手に求めすぎ
・なかなかよい縁に恵まれない

という、本人の努力次第でなんとかなるものとならないものが混在しているようです。

また、「結婚したい」というのも

・結婚はするものだと思っているから
・結婚してないと欠陥人間だと思うし、そう言われるから
・経済的に頼る相手が欲しいから
・愛し合い、信頼できる相手と幸せな家庭を築きたいから
・世間的に体裁を整える必要があるから

などなどありそうです。

ひとによっていろんな事情や考えがあるのだから
周囲がわあわあ言う必要はこれっぽっちもないと思うけど
日本の社会では、まだまだいろいろ言うひとがいるんだなあ…というところです。