娘が寄生虫で

週末、髪を染めにいった。

数年前、「インナーカラー」ってやつに憧れて
当時髪染めにいってた美容室でお願いしてみたけれど
勇気がなかったんでブリーチせずにやってみたけど全く染まらず
つぎに髪を切ってもらってたサロンで(髪染めるのとカットは別別の美容室行ってる)今度はちゃんとブリーチしてもらったけれど、イマイチな感じだったので以来、試すのやめてたんだ。

んが、今回また試したい欲がむくむく湧いてきて
もともと、白髪染めで行こうかなあと思っていて
これまで行ってたサロンは、なんか自分の希望と合わないなあ
そもそも、年上マダム得意なトコロだから
オバハンでも、やんちゃで挑戦的なあたしとは合わないのかも
カラーは若い子にしてもらったほうがいいのかもなあと思い
ネットであれこれ探すうちに、イヤリングカラーを打ち出しているコースがあるお店を見つけて、なんかそこに惹かれて行ってみたところ、大正解。

「個性的で派手なのが好きなんです。でも仕事上、おとなしくしなければ」
と若くて色白で可愛い、好みのお姉さんにカラーの感じとともに希望と状況を伝えたところ、思ってたとおりの仕上がりに。「赤」と伝えていたけれど、出来上がりは前回別のサロンで「紫キャベツいろ」と伝えた、自分が思い描いていた通りの色味に。お姉さんも「ファンキーですね~!」と言ってくれた。

これこれこれ!
20年ぶりくらいに出会えた、「やりましょう!」と言って一緒に冒険してくれる美容師さんに。普通のひとはどうしても、「そうは言っても冒険したらあとで怒られるのでは」とでも思うのか、思い切ってくれないところが多くて。

おばさんだからって大人しくしていたくない。
だからといって下品に派手にしたくない。
自分の美学があるのだ。

てなわけで、新しい色、気に入っておりまする。
インナーカラーなので、仕事のときは派手な色を内側にしまいこんであまり見えないようにする寸法。

異動で遠方に住んでおり、ただいま帰省中の娘も親友ノリコとのお出かけから帰ってきて「いいやんいいやん」と言ってくれる。

「そういえば、ノリコがママのことめっちゃ褒めてたよ」
「ええっ、なんで?うれしいケド」
「なんやらママのありかたがファンキーなんだって」

そういや、美容室のお姉さんも「ファンキー」と言ってたね。
ファンキーつうのは音楽用語しか知らんけど、この場合どういう意味なんだろ?と調べてみると人に対しては「個性的・独創的、けばけばしい、派手」といった意味で使われるのですね。

娘によると、ノリコはママの在り方が「自由」でいいんだとか。
「長年行ってたフラも、それで夜遅くなるのにすごい、とか」
「ええ?そんなんで?」
「やんなあ。自分にとってはママがママだからほかのひとのがわからんのやけど、、、とりあえず、15年くらい前に2週間、トルコにベリーダンスの修行に行ったことも言っといたわ」

たしかに小学生の子ども置いて2週間トルコはちょっとあり得へんかもだけど、週一の習いごとで夜遅くなるのはふつうの範囲ちゃうか?
ノリコのお母さんは、「妻は家にいて子どもの面倒を見るべし」という価値観に支配されているのでは?という話に娘となった。

まあそれでもママがファンキーで自由だと友達にほめられるのは満更でもなかった様子。わたしもうれしい。そういや、こないだは近所のスーパーで上の子の高校の頃の友達にあって「久しぶり~!」と抱き合ったな。上の子は当時荒れてたから、友達の家にしばらくいたり、友達たちがうちに滞在したりしてたなあ。それで、うちでの滞在がいい思い出になってる子もいてくれるらしい。

人見知りであんまりひとと交流せず、友達もいないわたしでも、こうして娘の友達からなつかれたり、ほめられたりすることあるんだなあとうれしかったり。

そう、娘は寄生虫ではなく、帰省中だったのです。