人間アプリ

いちおう、コンプータは触って20年以上
基本のソフトは扱えますし、基本のSNSもやっていますが
どちらかというとアナログなのが好きなわたくし

本は当然ながら電子書籍など読まず、紙でなくてはいかんし
いまだに頑固にガラケー
はじめての場所に行くにも、事前に
ジョルダンで調べた乗り換え情報と地図を出力して手に持って出かけます。
だって、すべての電子機器がつかえなくなった場合にも
うろたえずにすっすいきたいやん。

しかし、現在の会社はLINEで出退勤を報告するシステム。
まあ、さいわいなことに、ここ数年でPCでもLINEにアクセスできるようになりました。
なので、自宅PCと職場PC、そして仕事用に支給されたSIMカードなしのスマホ
WiFiがある場所でだけ、アクセスしています。

数日前、自転車で出勤したところ、前輪がずいぶんぺしゃんこだったので
翌日は徒歩で出勤し、夫に空気を入れておくようにお願いしました。
夫は在宅ワークです。
帰宅すると、「あのぺしゃんこ具合は異常だ。パンクしてるんじゃないかな」と言う。
「でも、空気いれてみて20分ほどは大丈夫だったよ。
だけど、明日の朝はまたぺしゃんこになってるかもしれないから、注意して」とも。

翌日は、無事でした。

木、金は雨のため早めに出て徒歩出勤。
週が明けて、月曜日。
前輪がぺしゃんこになってるかもしれないことをすっかり忘れ
すっかり自転車で出勤しようと思いつつ、家を出ようとしたところで思い出し
「いま、自転車で行けなかったら、公共交通機関を使ったとしても遅刻になる。
けど、まあいいや、きょうは交代勤務でオフィスにいるのはわたしひとりだから
しれっとあとから『打刻忘れてましたけど、定時に出社しました』ってLINEしよう」
と夫に言うと
「自宅PCのLINEに『出勤した』って下書きしといたら、時間がきたら、僕がENTER押すよ。
これぞ遠隔アプリケーションさ」
と言う。
あははと笑ってバイバイと家を出て、駐輪場に行ってみると、見事にフラットな前輪。
あちゃ~。

慌てて取って返して、いらん荷物を放り出しながら夫に
「パンクしてた。帰りにひさびさのボルダリングジム行くつもりだったけど、
自転車でないといけないから、荷物(着替え、靴下、クライミングシューズ)置いていく。
冗談と笑っていたさっきの方針を採用したい」
とLINEの下書きを準備してあたふたと出発。

なんとか、ぎりぎり定時にオフィスに到着してみると
約束通り、5分前に夫がLINEの出勤打刻を入れてくれていました。

「僕はプログラマーだから、考え方や解決法が論理的なんだ」
と言い、きちんとプログラムしないと機能しないような夫のことは、
しばしば娘と陰で「ロボットめ!」とささやいているのですが
今日のように、その論理的思考や行動に救われることも、あります。