意思の不疎通

夫はほぼしじゅう、家にいます。
理由は、きかないでください。

よく、わたしの仕事帰りや買い物帰りに場所を指定して
荷物持ちのために迎えにきてもらい、それは快く応じてくれます。

2日前、その日はちかくのAEONにむかえに来てもらうことにして、SNSでやりとりしました。
(ちなみに、夫とのやりとりはすべて英語です)

そのAEONは我が家の中間地点にあり、
東入り口が家から一番ちかく、西入り口が会社から一番ちかくになります。
夫が「待ち合わせは、いちばん近い入り口ね」というので
もしかしたら、「会社から」いちばん近い入り口かもという考えがよぎりましたが
わたしは自転車だし、夫は徒歩だし、結局は東入り口から我が家にむかうのだから
東入り口に自転車置いて、そこで合流が「当然」と思っていました。

「18:30にAEONで」
と打つと
「終業は18時なのに、なんで?(もっと早く来れるのでは?)」
「AEONの前に、(その手前にある)スーパーに寄りたいから」
「OK」

自転車だし、そのスーパーで買うものは既に決めており、その時間を加味して
18:30に東入り口に到着できると予測してのことです。
予測通り、18:28に東口に到着しました。
ところが、いつもは待ち合わせの5分くらい前に来ている夫がいません。
携帯で呼び出しますが、出ず。
何度も何度も電話しても、出ず。

「まさか、西入り口で待ってるのでは?
でも、時間過ぎてもわたしに電話してこないってことは、
もしかして、家をでようとしたときになにかあって、部屋で倒れてるのでは?」
と暗雲立ち込める妄想が沸いてきましたが、
「離れた際に、遅れて到着したら?」と思いつつもとりあえず西口に急ぎ足でむかったら
・・・いました、西口に。

近づきながら
「なんで電話とらないのよう!『いちばん近い入り口』つったら、あっちでしょう!」
と叫んだら、
「電話忘れた。きみの会社から『いちばん近い入り口』と思ってた。
スーパーに寄ると言ってたから、遅れてるだけだと思ってた」
ふだんから西口とか東口とかいう名称は使っておらず、今回お互いがそれぞれ西口と東口を"closest entrance"と呼んでたのが判明した。
ぐぬぬぬぬ。細部確認は大事だね」
という話になったのですが、翌日また、やらかした。

クリスマスのためにネット注文した七面鳥が届いたと、勤務中のわたしにSNSで夫から連絡がありました。
「冷凍庫にいれる?」
「外のテーブルに出しといて」
我が家のベランダにはテーブルが置いてあり、冬はそこを冷蔵庫がわりに使ったりします。
「でも、24日はまだなのに、もう解凍しはじめたら早すぎるよ」
「2,3日前に下味つけなきゃいけなくて、これまでの経験から、解凍には2日かかるから」
「同梱のものはどうする?」
などなど、やたら腐るのを心配していたのでなんでだろうと思っていたら、
帰宅してみると、七面鳥は暖かい部屋のテーブルの上に置いてありました。

「えと、『外のテーブル』てベランダのテーブルのつもりだったんだけど…」
「ぼくは、『段ボールから出して、段ボール外の』テーブルに置くのかと思った」

くっそう、これもちらっと思ったんだよ、「ベランダの」と一言付け加えるべきかと。
でも、「わかるよね」と思い込んだのがいけなかった。

自分の当然が、相手の当然ではない。
これは、仕事でも、私生活でもおんなじですね。
「~のはず」
と思っても、きちんと確認しようと気持ちを新たにした年末でした。