いつものように芋づる式にいきついて、婦人公論の対談を読んだ。
徳川慶喜の孫である女性が95歳で出版した
「徳川おてんば姫」
にまつわり、その女性、井手 久美子さんの長男と、久美子さんの兄の孫が行った対談だ。
この対談を読んで興味を持ち、さっそく図書館でオンライン予約、
昨日受け取り、一気に読了。
徳川家の、当事者中の当事者が語る話に興味があり、それももちろんたいへんにおもしろかったわけだけれども、皇族や将軍家のありかたはもちろん、戦前戦中戦後戦後を駆け抜けた体験談としても興味深かった。
本の内容についてはわたしがうだうだ語るより、こちら↓に詳しい。
なんだか納得したのが「恋愛と結婚は別」が当たり前の世界だということ。
誇りをもって家を背負って「釣り合いの取れた」家柄のひとと結婚するということが…
じぶんのなかで大事なものが、ぜんぜん違うのだなあ、と。
よい家柄、お金持ち、名声、尊敬…
いぜんはうらやましかったけれど(いやいまだってチョッピリ)
そんなものがあっても、大勢の前でそつなく堂々とこなすとか、
そのお家柄だから果たさなければならぬ義務とか
自分には、めんどくさい。
いまのようにちいさく、こじんまりと
ふつうに暮らしていけて、毎日好きなもの食べて本読んで、好きに過ごしていられるのがしあわせだなあ…
そして、この本に書かれていることから考えたり、現在の政治家の系譜をたどってみたり、有力企業のあれこれの関係性をみると、なんだかんだいっても、この国はまだ、昔のお家柄のよい方々に牛耳られているのだなあということをしみじみ感じた。
それはもしかしたら、わたしを含め多くのひとたちに「自分たちが変えていかねば」という意識が薄いからなのかもしれない、日本人の特性としてある「誰かがしてくれるだろう」に甘えて…。これから、すこしずつでも、変えていけるだろうか。