仕事の関係でとある飲食店の片付けをすることになり、2か月間で片付けて11月末に退去完了しました。
まったくの素人でなにもわからんので、飲食店経営者の知人友人に協力を頼みながら進めた。
お店には直前にアーティストに描いてもらった壁画があり、それも消す必要がありました。
主に相談していたひとに業者の紹介をお願いしたところ、知人にあたってくれたのですが
「いまの時期、内装業者は忙しいらしい。飲食店を複数経営している実家が内装業という知人に壁画の写真と大きさを伝えたら、
『これくらいだったら、自分で塗ったらいいのではないか。そっちのほうがよほど安くつく。経験から言って、絵さえ見えない状態にしたら、管理会社と大家は文句言わないはず』
ってことでした。
忙しい時期に、あまりお金にならない半日仕事を請け負ってくれる業者がいなさそうなので、自分で塗ったらどうでしょう」
と言われ
「わ、わかりました…」
もし失敗したら、よけい大変なことになるのでは?
という恐怖を押し隠し、慌ててネットで情報集めてにわかペンキ塗りになりました。
さいわい、黒壁なのでざーっと黒でペイントすればいいだけ。
別の飲食店を経営している友人で、芸術系大学を出てペイントなどの知識経験もある人にも現場見てもらい、簡単なアドバイスをもらいました。
「黒壁で、よかったね~」
ネットでみると、養生が大事ということだったので丁寧に養生しました。
塗る部分が、レンガ模様で段々に囲まれていたため結構めんどくさく
養生のほうが時間かかったけれど
ばば~っと塗っていったあと、あちこちで養生テープにペンキが垂れているのをみて、丁寧に養生してよかったと心の底から思いました。
そんなこんなで無事、片付けも終わり、退去完了。
自分へのご褒美に先週末、2泊3日で富山旅行に行ってきました。
8年くらい前、前職での出張でフランスに行ったとき、
自由時間に地元のセレクトショップみたいなところで買った旅行用手提げかばんがお気に入り。
わたし好みの派手さで、折りたためるのでコンパクトに収納できるのです。
しかも5,000円くらいのお手頃値段だった。
このブランドは日本でも展開しているのですが
こういったバッグは売っていません。
2回のフランス出張ではいいものを安く買えて気に入ってるものが多いのですが
なかでもこれは一番と言っていいくらい。
しかし、今回旅に出かけようとひっぱりだしたら、持ち手がかなり傷んでおる。
いちおう、安い補修テープで持ち手をぐるぐる巻いて、付け根にも貼っていたのですが、持ち手のテープもボロボロになってるし、付け根はもうすぐちぎれそう。
「お気に入りだから、少々お金がかかっても修理にだそうかなあ…」
と思って思い出した。
1年くらい前にも同じことを思い、カバン修理のお店にもっていったら
修理代で1万円以上かかると言われたのだ。
いくらお気に入りとはいえ、5,000円で買ったものを1万円以上かけて修理とは、そんなバナナ。
持ち手、ナスカンだったら簡単に取り換えられたけれど、縫い付けるタイプのやつなのよね。それはメンドい。
と思い、手芸店で簡単補修テープ買って巻いたり貼ったりしたのよね。
しかしそれももうアカン。
付け根自体がちぎれそうだから。
しかし、と思った。
「最初メンドそう~と思った壁の黒塗りもできたではないか?
内装業者に頼む手間もなく、安くできたではないか?」
黒塗りができたんだから、手芸店で2,000円くらいの部品買ってきて
自分で持ち手を外し、縫い付けるのもできるはずじゃあないか。
いろいろ大変だったけれど、あの片付けではそういうことも学べたのではないか。
と、つい経験に意味付けをしてしまうわたしは考えたのでした。
めでたしめでたし。
ということで、いまから手芸店に材料ゲットに行ってきます。