今週のお題「おうち時間2021」
そんなわけで
「男の民俗学大全」にきのうからかかりだしたわけですが
これが面白い!
大漁旗絵描き、漆掻き、マタギ…
これが書かれた80年代でさえすでに時代の変化や後継者不足で廃れかかっているさまざまな職業の
背景、現在を個人個人の豊かな個性もふくめてとても魅力的に紹介してある。
こんな職業があるんだなあ!
職業としては知ってたけど、こういうことしてるんだ…。
長すぎず短すぎぬ文章で、つっかかることなく流麗すぎずにぐいぐい読めて
そしてたったこれだけの量でこんなにたくさんの情報を与えてくれるなんて。
今をときめく…のではなく、20年、30年かかってようやく一人まえ。
頭ではなく、体、目鼻耳感性を使ってする仕事。
お金名誉ではないところに価値を見出している姿に寄り添っているところが素敵です。
うわっつらの取材ではない、
相手のなかに入り込み、
同じ空気を吸い、
同じ釜の飯を食い、
ともに行動してみた感触が伝わってくる。
また、イラストのなにがよいかってのにいまさらながら、気づきました。
絵の味わいぶかさだけではなく、特徴を際立たせ、必要な情報を効果的に盛り込めるってことに。
そして、写真はシャッターチャンスを捉えなければならないが、
イラストは自分の好きに描けるのだと、誇張もふくめて。
まだ4,5人伝読んだだけですが、めちゃくちゃおもしろい。
超分厚いし(4.5cm)、安くはない(1900円+税)けれど、買ってよかった!
しばらく、ねちねちと楽しめそうです。