こんばんは、空目収集家の篠木マリです。
空目・読み違え思い違い
いろんな活字が目に入ってくるのがたのしい今日この頃です。
今日はいつもの芋づる式
日曜日に娘と奈良に行き
東大寺門前市と銘打ったトコで古代のチーズ
「蘇」
を買ったものだから
「これね、山岸涼子の『日出処天子』で
毛人が渡来人の秦氏のところで
『これは蘇というものです』
と珍しいものを出されて
『さすが秦氏には珍しいものがそろっているな』
と感心するシーンがあって、それ以来、どんなものか食べてみたかったの!」
と娘に熱弁をふるい
「そうか、そういう熱い思いがあったのね」
と言われて帰宅後ググってみたら、その場面は「蘇」ではなく「醍醐」だった。
それを探す過程で、面白い記事をみつけて
plus.chunichi.co.jp興味深く読んでいたのですが、小見出しで
「法隆寺 カンカン」
というのがあり
「ぬ?『フレンチ・カンカン』のように、『法隆寺カンカン』というのを
山岸涼子が創り出して漫画にしたのか?」
と一瞬のうちに妄想がするすると生え育っていったのですが実際は
「法隆寺側が、山岸凉子の『日出処の天子』に激怒!訴訟も辞さない」なる記事が掲載されたけど、嘘でした。という話で、「法隆寺がカンカンに怒っている」という意味でした。
かように空目読み違い思い違いはおもしろいものでして、
とくに字数制限があるため、誤解を招く表現が起こりやすく、新聞の見出しは読み違いを誘発するものであると申し添えておきましょう。