仕事ってたいへん

先日、庶民はふだんとても行けないような老舗京料理のお店に
会社の慰労会で連れてもらいました。

京料理のよさなんて、わかんねえよ。びくびく。
と思いながら行ったのですが、いつのまにか大人になっていたわたし、
一品一品にかけられた手間を思い、技術に感嘆し、味わいがわかってうれしかったべさ。

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八寸

「京都料理芽生会」という、京料理の若旦那の会がありまして
http://kyoto-mebaekai.com/
その若旦那が講師として教えてくれる素人向け料理教室に2,3回参加したことがあり
和食の手間のかけ具合とか、実地で理解できたのも役に立ってるかなあ。

その慰労会に集まった面々6人くらい、ふだんはそれぞれ別の仕事していて
業務上かかわりもないし、あまり顔を合わせることがない。
しかし、わたしがしゃべらなければみんなし~んとしてお葬式みたい。
前の職場のひとたちって、こういう場ではお互いなにか話題をみつけてはなごやかに過ごしてたけどなあ。

わたしだって、素は口下手で人見知りだけれど
仕事関係となると切り替えて、必要なコミュニケーションとったり
せっかくの場だから、和やかにしようと当たり障りのない話をするのですが
社長以外のみなさんはお葬式で、話しかけたら答えるけれども、
それ以上に話を広げようともしない。

そして、こういう場だけでなく、
たまに臨時の仕事で駆り出されて顔合わせて仕事するときもそうなんですよねえ。

仕事なんだから
どういう風に進めたら、力を合わせたらよりスムーズに遂行できるか?
とか考えればいいのに、考えねんだよな。
行動しないんだよな。

仕事なんだから
個人的なこだわりやら思いやらは排除して
仕事を進めるためにできる議論を建設的にして
言い合いになったとしても、それは仕事に関することなので根に持たず
どのように協力して進めればもっとも効率的か?
と考えて進めればいいのに

そうではないひとが多いってことに、いまさらながら驚いています。

今週は、電話会議の通訳(英語⇔日本語)をしたのですが
わたしは通訳のプロフェッショナルでもなく、かなりポンコツですがそうも言ってられない。
今回のビジネスパートナーのひとは大人で、
わたしが単語間違ってることに気づいたら指摘してくれ、
いつまでもひきずって怒らない。
わたしたちが知らない単語だと思うと、例を挙げて説明してくれる。

さすが、とある世界で有能なプロデューサーとしてならしただけある、
非常に仕事のしやすい相手でした。

それを思うと、以前の職場では
言ってもしゃーないことで、1時間も2時間も部下を叱責してる上司がいたなあ。
もし間違いを犯したところで、それをどうやって挽回するか?
どう穴を埋めるか?間違いを繰り返さないには今後どうすればよいか?
を素早く考えて行動することのほうが大事で
怒ってもしゃーないことをぐだぐだねちねちと何時間もいうのは、時間の無駄ではないか。

しかし、そうは思わないひとが多いらしい。
自宅で仕事をしている夫の仕事関係のやりとりがもれ聞こえてきて
クライアントがしょーもないことでねちねち言い出してるみたい。
揚げ足取ろうとしてきたり。

仕事って、無駄と思える人間の感情とかコミュニケーションでかなり時間と労力とられますねえ。
いまは、同じ考えで話の通じる社長と一対一の仕事が多く、そのへんのストレスのないことが非常にありがたいと、しみじみ思います。