ノウとエン

そっかあ、クセかあ!

322ページめまできて突然、合点がいきました。

言われて理解はできる、言ってることはわかるんだけど
心底、自分のなかで腑に落ちてなかったのがきゅうにストンとくる。
そんなことありますよね。

そして、わかってみても、時間がたてばすぐ忘れて
何度も何度も読み直したり、聞く経験したり
思い出したりしなければならない。
なかなか定着しないっすね。

いま、「脳には妙なクセがある 」を再読しています。 

脳には妙なクセがある (扶桑社BOOKS)
 

 性格でもあり中年クライシスでもあり更年期でもありか、
いや中年になる前、若いころからずっとな気がするけれど
ちょくちょく、精神的に落ち込んで、ぐじぐじと自分を批判したり、責めたりします。
いろんなことについて。

いい加減、やめたいんだけどなあ。

そんなことを繰り返しているわたしに、娘がこの本を再読してみるといいよと言った。

そうして、数週間かけて布団にもぐりこんではちくちく読み進めているのですが
昨日きゅうに、合点がいった。
「そうかあ、クセなんだ!」

わたしの母はなにかにつけ理由をみつけては心配するので
「心配するのが趣味よね」
と本人にむかって言い
「ま!」
と言われたことがあります。

その母とは
ご本人は愛情たっぷりに育てたつもりだけれど
わたしからすると、過保護でしかもわけのわからんことで急に怒って殴ったり蹴られたり
「あんたのことを思えばこそ」の押しつけで息苦しい生きづらい思いをして
大人になって一時、折り合いをつけていましたが
やはり子どもの頃に刷り込まれた、母と対することで感じるストレス
また、だいぶマイルドになったものの
相変わらず狭い視野で思い込みが多く、突然感情的に責め立ててくるのに参り
自分の精神を守るために数年前、連絡を絶たせてもらいました。

まあそれは置いといて。

母のことは「心配は趣味」とわかり
自分は「すぐ他人と引き比べて自分はなにも成してないと落ち込んだり、
自分の言動を厳しく監視して批判してしまう」と理解しているのに
それをラクにする方策が見つからずに足指を見つめてぐじぐじしていた。

それがですね、
ゆるゆるとこの「脳には妙なクセがある 」を読んでいるうちに
「そうか、直感というのは経験を重ねてきたからこそひらめくものなのね。
まだ決めてないと思ってることでも実は脳では決めてるのね。
自由意思と思ってるけど、自分がそう思いついたと思うまえに脳が決めてるのね。
そして、それが脳のクセなのね」

と理解すると(間違ってるかもしれませんが)
「そうかあ、自分を責め立てたり、批判してるのは『クセ』なのね。
どうすれば、そのクセを違う方向に持っていけるかなあ」
と思いはじめ、自分の場合、部屋を片付けてみたり
物理的にあれこれをすこし整理してみたり
自分が読んでたのしいと思うものを読むと気分がそちらにむいたりスッキリしたりすることに行きつきました。

言ってしまうと「ふつうじゃん」ってことなんですが
それに自分で行きついた、そして実際に効果があるってことが大事なんですね、たぶん。

いろんな「科学的」なことを知るのは好きですが
一方で、「目に見えないもの」も好きです。
「縁」も確実にあると思う。

この本を手に入れたのも、
いまはわたしへの対応が理由で飛ばされた元上司が差配した関東への出張で
地味に嫌がらせをされてなんとも楽しくなく、意味もあまり見いだせなかったのですが
そのとき、自由時間に本屋で暇つぶしをしたときに見つけたという経緯があります。

嫌な出張だったけど、お陰でこの本に出合えた。

なんにでも、いいことはあります。

なんにでもポジティブな面を見いだせる自分、いいぞ。

 

さて縁というか、不思議な流れもありますよね。

仕事がらみで、一週間後に警察の事情聴取があります。
任意のもので、もらい事故みたいなもんですが
仕事でそんなことになったので、精神的ショックが甚だしいだろう…
と上司が心配してくれていたので

「実は、娘が逮捕されたこともありますし
元夫はやくざ屋さんしてたこともあり、こういったこと平気です」

と言うと、
「マリさんの強さ、みたいなところに、これで合点がいきました」
とえらく感心してもらいましたが
(感心してくれる上司でよかったね)

そんなことがあったので、以前より元夫のことを思い出すようになっていた昨日、
FBで「知ってるかも」に元夫の弟がでてきてビックリ。

つながるものは、経歴も知り合いもまったくないのに
いったいなぜでしょう。
不思議ですね。