いつだって不謹慎

なんつーか、直感です。

数週間前に知った、今年開いたばかりの飲食店。
わたしの大好きなジビエや自分たちで育てた野菜を提供するお店だということで
(山に本拠地があり、飲食店はアンテナショップみたいな感じ)
同じように興味のある娘と行こう!と行ってきたわけです。

予約の電話をいれたとき、電話をとったお店のひとのしゃべり方が
ふつうの飲食店のひととは違って、ちょっと印象に残りました。
「いい人そうなんだけど、飲食店での対応に慣れてないような?
丁寧にしゃべっているけれども、なんだか、ふつうの飲食店のひとよりも一歩踏み込んだ慣れ慣れしさ?」

お店の対応にはうるさいわたしですが、不思議と不愉快には感じない。
けれど、違和感というほどネガティブな感触ではないけれど
「なんだか、ふつうと違う…素人っぽいけど人慣れはしているような」
というイメージ。

当日たのしみに行ってみると、ひとりの男性が給仕をしていて
先客に対応しているしゃべり方、声で「あ、このひとだな」
予約している旨つたえると、予約のとき日本人には難しい外国姓を伝えたものですから
「え?もういっかいお願いします…」
と言われて名前を伝えなおしたので
「ごめんなさいね、お電話受けた時うまくききとれなくて」
と言ってくれて、あ、このひとで間違いないな、と。

いかにもアウトドアな体つきで引き締まっていて、よく日焼けしていてほがらかなので
この人自身も猟師、百姓をやって自給自足生活をしているスタッフのひとりかな?
と感じました。そのひと自身に濃い味があるような。

さいきんは前ほど訊かれなくなりましたが
「好きなタイプは?」
という問いに、前は回答に困っていましたが
いまは自信をもって言えます
「なんらかに秀でているひと」

だってたしかに身長180cm体重70~80kgくらいのひとがドンピシャだけど
だからといって首が太いとか赤ら顔とか、髪の毛がタワシみたいなの嫌だし
つきあってみて知性教養がわたし基準でなかったらいやだもん。
スペックだけ並べたら似たようなものなのに、惹かれるひととそうでないひとといる。
いろんなスペックを飛び越えて、「このひとはすごい!」と思わせるひとにガゼンひきつけられますね。あと立ち居振る舞い、身ごなしも大事。

ほんでこのお兄さんは、「すごい人だぞ」と思わせられたのです。
いろんなことを経験して出来て、感受性もあって、そして明るくある(チャラく見えるくらい)。百姓やってるとか無農薬野菜だの、地に足のついた感じのひとだからって誰でも合うわけではないけれど、このひととは絶対感性があう!と感じた。
後で調べてみると、思った通りこの人自身がそこの代表でした。やはり考えも賛同できるもの。
しかも、わたしには変なフェチがあって(フェチなんてそんなもんか)
前腕がたくましいひとが好きなのです。
ただたくましければいいというわけではないんだけれど、うまく説明できない。
で、この腕がまたドンピシャで
お皿を運んできたその腕がわたしの横をとおってテーブルに置かれたときには、むしゃぶりつきたくなって困りました。

相変わらず、わたしったら不謹慎なんだから。しかも娘の前で。

しかし、なんだかお兄さんもわたしをきっと気に入ってくれたぞ、
という勝手な思い込みを感じて帰りはるんるん、人生そういうのが楽しいやね。

そして、当然ながら自然の恵みを受けて愛情ゆたかに狩猟解体されたジビエ、育てられた野菜たちはとてもおいしかったです。