読了:天使と宇宙船

京都市図書館から借りてきた、「天使と宇宙船」を読み終えました。

1960年代のアメリカのSF短編集です。

 

 なんでこんな古い本を読んでるかっちゅうと、
ネットや新聞などの書評や記事、個人の感想などを読んで
興味を持ったものは京都市図書館の蔵書をネットでググって予約して
読んでいる今日この頃、そのようにして借りた1冊であるからです。

さすがに古さを感じるものの
英語の言葉遊び的部分があったり、
前時代の鋳植機だという「ライノタイプ」がよく出てきて

ja.wikipedia.org


古き良き時代に思いをはせてみたり
また、色あせないすぐれた発想もあったりして、面白かったです。

最後のほうの「ウェヴェリ地球を征服す」というのは
姿は見えないけれど、電気をすべて食い尽くす宇宙生物(?)に侵略される話なのですが
ひとびとの動向がいまのコロナ禍と重なってみえて、興味深かったです。
もっとも、いま現在のように自分たちで「動かさない」と決めて閉じるのではなく
否応なしに、電気がすべて利用できなくなる、という違いはあるけれど。
主人公たちが、電気のない生活で工夫して生きていき、そして意外にもそれを楽しんでいる姿がよかったです。
いまの時代、ネットがあるからなんとかなってるけど
電気がまったく使えない状態になったらどうなるのかな?
と、ちょっと想像してみるとおもしろく、
今日の残りは、これをもっと深めてあれこれ考えてみようかな、と思っています。